田中理事長がモンゴルを訪問

2022年11月9日

フレルスフ大統領との会談

式典の様子

式典の様子

第48番学校視察の様子

田中明彦JICA理事長は、10月31日から11月2日にかけてモンゴルを訪問しました。2022年は日本とモンゴルの外交関係樹立50周年に当たり、 田中理事長はJICAモンゴル事務所25周年・JICA海外協力隊事業30周年の記念式典に出席したほか、フレルスフ大統領をはじめとする政府要人との会談、海外協力隊事業の現場視察やモンゴル国立大学におけるJICAチェア特別講演を行いました。

JICAモンゴル事務所25周年・JICA海外協力隊事業30周年の記念式典は、11月1日、ジャブフラン大蔵大臣、エンフアムガラン教育・科学大臣、バトエルデネ自然環境・観光大臣、小林弘之モンゴル国駐箚特命全権大使をはじめ、モンゴル及び日本両国の関係者およそ200名が参加し、ウランバートル市内で盛大に行われました。田中理事長は、式辞において、JICAはポストコロナを見据え、今後もモンゴルの人々との信頼関係に基づいたつながりを重視し、モンゴルの発展のためにともに歩んでいくことを改めて表明しました。

フレルスフ大統領との会談では、大統領から長年にわたるJICAの協力に謝意が述べられました。田中理事長からは、食料安全保障、健康なモンゴル人、10億本の植樹という3つの大統領イニシアティブの推進にJICAが積極的に協力していることを紹介するとともに、モンゴル政府が昨年12月に発表した新再生政策を踏まえた、デジタル産業や観光開発等の新しい分野への今後の協力のあり方について意見交換を行いました。

また、バトツェツェグ外務大臣、ジャブフラン大蔵大臣及びエンフアムガラン教育・科学大臣とも会談し、JICAの今後の協力について意見交換を行いました。

ウランバートル市内では、かつて日本の無償資金協力で建設され、現在海外協力隊員が活動する第48番学校を訪問し、活動の様子を視察しました。モンゴルではJICA海外協力隊の派遣が本年6月に再開しており、JICAボランティア事業がウィズ・ポストコロナにおけるモンゴルの人々の生活向上や社会課題の解決に貢献していることを改めて確認しました。

モンゴル国立大学におけるJICAチェア特別講演では、日本語を学ぶ学生、帰国留学生等約130名に対して、田中理事長が「冷戦後の日本」と題した講演を行いました。講演後の質疑応答では、参加者から多くの質問が寄せられました。

JICAはこれからもモンゴルの課題解決に向けて取り組んでいきます。