セントルシア向け無償資金贈与契約の締結:ショゼール漁港の施設改善を通じて水産業の振興に貢献

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【SDGsロゴ】1海の豊かさを守ろう

2022年11月11日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、11月10日、首都カストリーズ市にて、セントルシア国政府との間で、「ショゼール漁港改善計画」を対象として12億6,300万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

カリブ海の島国セントルシアにとって水産業は重要産業の一つです。日本は長年同国の水産業の発展に協力しており、南西部のショゼール漁港も、2001年に日本の無償資金協力により建設され、同国の主要漁港として利用されてきました。しかし、同港では港口部や港内の堆砂により、漁船の進入・係留や水揚げ作業に支障が生じています。
 
本事業は、堆砂軽減のための防砂堤等の施設改善等を行うことにより、同漁港の利用の効率化を目指すものです。本事業実施により小島嶼国であるセントルシアの水産業の振興に寄与し、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール1(貧困をなくそう)、ゴール2(食料安全保障)ゴール14(海の豊かさを守ろう)の達成に貢献します。

案件の詳細は以下のとおりです。

【案件基礎情報】
国名 セントルシア
案件名 ショゼール漁港改善計画                                (The Project for the Improvement of Choiseul Fishing Port)
実施予定期間 54ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 農業・漁業・食糧安全保障・地域開発省水産局
対象地域・施設 ショゼール郡
具体的事業内容(予定) ①施設整備
防砂堤(約55m)、潜堤(約20m)、浚渫(約9,500m 3 )
②コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理、完工後の堆砂モニタリング・分析・対策
③堆砂モニタリングに基づく修正工事の実施