キューバ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:水利用者間の調整や水資源の持続的利用と保全を推進

【SDGsロゴ】安全な水とトイレを世界中に

【SDGsロゴ】1気候変動に具体的な対策を

2022年12月16日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、12月15日、ハバナにて、キューバ共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「統合水資源管理のための能力強化プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

プロジェクト対象地域では、地下水が生活用水と農業用水として広く使われています。地下水は県や帯水層をまたいで送水され、対象地域全体で水を融通しながら利用されていますが、水位低下や塩水化が発生しています。

このような負の影響を抑え、限られた水資源を有効に活用していくため、本プロジェクトでは、プロジェクト対象地域での統合水資源管理の推進を支援します。具体的には、関係機関の連携や調整を図るための流域委員会の強化、科学的データに基づいた水資源配分計画の精度向上、対象地域全体での広域水資源管理計画の更新支援等を行います。
本プロジェクトは、キューバ水資源庁と農業省を主な支援対象とし、流域委員会や水利用者間の連携強化、モニタリング能力の強化等を通じて統合水資源管理の推進に寄与するもので、SDGsゴール6(安全な水とトイレを世界中に)及び13(気候変動に具体的な対策を)に貢献します。 

案件の詳細は以下のとおりです。

【案件基礎情報】
国名 キューバ共和国
案件名 統合水資源管理のための能力強化プロジェクト
実施予定期間 2023年4月~2028年3月
実施機関 水資源庁、企業経営組織-水管理ビジネスグループ、農業省
対象地域 アルテミサ県とマヤベケ県、ハバナ県から選定した6つの帯水層区域
具体的事業内容(予定) 流域委員会の体制と能力強化、統合水資源管理に資する流域/帯水層でのモニタリングシステム強化、広域水資源管理計画の改訂、農業セクターと水セクターの連携強化