初代ジョージア海外協力隊員2名が駐日大使に出発挨拶: 99か国目の派遣国への派遣開始

2023年1月23日

ジョージア大使に出発の挨拶をするボランティア

1月23日、ジョージアの初代海外協力隊員となる2名が、出発を前に、JICA本部でティムラズ・レジャバ駐日ジョージア特命全権大使にご挨拶しました。

JICAは2017年5月にジョージア支所を開設しました。2019年12月に両国政府間でJICA海外協力隊派遣取極が締結され、2020年度中にも初代隊員の派遣が期待されていましたが、コロナ禍により延期され、2023年1月についに初派遣が実現します。ジョージアは99ヵ国目のJICA海外協力隊派遣国となります。

首都トビリシの国立大学日本語コースで日本語教授に携わる内田梨沙さん(熊本県出身)と、トビリシの児童自立支援施設で生徒指導やカウンセリングの支援を行う扇澤舞さん(茨城県出身)は、緊張しながらも活動への抱負と決意を述べました。二人の発言を受け、4歳で来日し早稲田大学を卒業、日本社会・文化への造詣が深く日本語も堪能で、SNSの発信でも有名なレジャバ大使から、日本のODAやJICA事業への感謝の意が表されるとともに、ジョージアに出発する二人の活動への期待が述べられました。また、レジャバ大使と扇澤さんが茨城県つくば市の中学校の同級生であることがわかり、18年ぶりの再会に旧交を温める場面もありました。

ジョージアへの協力隊の派遣は、日本政府の対ジョージア開発協力方針に沿って、保健・医療、教育、農業、観光業、地場産業等の分野の隊員の派遣が想定されています。今回の2名に続き、2023年4月頃には観光業と地場産業に関連した分野で2名を派遣予定であり、将来的には10名以上の派遣を予定しています。