チュニジア向け円借款貸付契約の調印: 社会保障制度の強化を支援し貧困・脆弱層世帯の生活改善に貢献

【SDGsロゴ】貧困をなくそう

2023年1月30日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、1月27日、首都チュニスにて、チュニジア共和国政府との間で「社会的保護強化支援事業」を対象として120億円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。

チュニジアでは新型コロナウイルス感染症やウクライナ紛争などの影響で失業率や貧困率が上昇するとともに、物価の高騰などの社会不安も増大しています。同国には貧困・脆弱層を対象にした現金給付制度といった公的扶助が一部整備されているものの、現状の貧困率に対して給付対象世帯の比率にはギャップが生じています。

このような状況を踏まえ、本事業は、社会保障対象世帯の適切な選定、拡大を支援することにより、同国の貧困・脆弱層の生活改善などを後押しすることを目的とし、SDGsゴール1(貧困をなくそう)に貢献します。なお本事業は世界銀行との協調融資で支援していく予定です。

1.借款金額及び条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
社会的保護強化支援事業 (Project for Support to Strengthen the Social Protection) 12,000 1.25 N/A 30 10 一般

2.事業実施機関
社会問題省(Ministry of Social Affairs)
住所: Rue Bab Banat n°27 1006, Tunis, Tunisia
TEL: +(216) 71 150 000

3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(1)事業の完了予定時期:2025年6月(貸付完了をもって事業完成)
(2)コンサルティング・サービス(詳細設計等)に係る招請状送付予定時期:本事業では、コンサルタントの雇用は予定されていません。
(3)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:本事業では、入札を伴う工事は予定されていません。