プロジェクト概要

New3Rの理念を踏まえた官民協働による家庭ごみの分別収集システム構築プロジェクト

「New3Rの理念を踏まえた官民協働による家庭ごみの分別収集システム構築プロジェクト」では、ごみ収集車輌の不足、資源分別・回収のしくみの欠如、ごみの量等に関する情報不足といったソロモンの行政が抱える課題を改善することで、市民・事業者・行政の協働による廃棄物の適正管理体制の強化を目指します。

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ホニアラ市役所による家庭ごみ排出拠点実態調査

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ごみ収集の実施機関「WorksDivision」スタッフへの説明会

プロジェクト名

(和)New3Rの理念を踏まえた官民協働による家庭ごみの分別収集システム構築プロジェクト
(英)Establishing Separate Collection System of Household Waste in Cooperation with Public and Private Sectors Based on a New 3Rs(Reduce, Reuse, Recycle and Return)Concept

日本側協力機関

特定非営利活動法人 こども環境活動支援協会(LEAF)

署名日

2014年2月22日

協力期間

2014年4月〜2017年3月

支援額

49,966,000円

相手国実施機関

ホニアラ市役所

対象地域

ホニアラ市

プロジェクトの背景と必要性

ソロモン諸島の首都ホニアラ市では、人口の増加や国内で処理できないプラスティック製の輸入物品などが急増し、家庭ごみの分別収集体制が整備されていない現状にさらに追い討ちをかけている。一部の市民は連鎖的に、ごみを道路際に放置している状況で、衛生面・環境面でも問題が生じており、行政の大きな課題となっている。これらの問題解決を遅延させているごみ収集車両の不足、資源分別・回収のしくみの欠如、排出ごみ量等の情報不足といった現状を改善し、市民・事業者・行政が協働で廃棄物の適正管理を行っていく体制の整備が急務となっている。

期待される成果と活動内容

期待される成果

1. 「家庭ごみの分別収集システム」の構築に向けて「協働会議」が機能する
2. 家庭ごみの削減や資源物回収を推進する人材が市民・事業者・行政の各分野で育成される
3. 市民や事業者と連携したNew3R(注)の具体的な実践方法や実施体制が整備される
4. 家庭におけるNew3Rの実践例やごみ排出のルールが市民に周知される
5. 行政ゾーンにおいて「家庭ごみの分別収集システム」に基づいた業務が実施される

(注)New3Rとは、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)+Return(リターン)の3つの英語の頭文字を表す

活動内容

1-1. モデル地域での家庭ごみの分別収集システムの構築に向けて協働会議を設置する
1-2. 西宮市関係者がホニアラ市を訪問し現状調査と家庭ごみの分別収集システム構築に向けた協議を行う
1-3. 家庭ごみの分別収集システムの普及に向けて協議を継続実施する

2-1. 協働会議で家庭ごみの分別収集システム検討にあたっての基礎学習を実施する
2-2. 家庭ごみの分別収集システムの策定に向けた市職員などへの実践研修を行う
2-3. ホニアラ市協働会議関係者を対象とした日本での研修を実施する
2-4. 市民・事業者などを対象に「New3R推進協力員」養成研修を実施する

3-1. New3Rを意識した家庭ごみの減量化に向けた取り組みを決定する
3-2. 市民参加型リユース活動ツールを作成し、リユースバザーを開催する
3-3. 民間企業と連携した資源回収方法の検討とリターン用保管施設を設置する

4-1. 効率的な家庭ごみの収集ルートを再検討し収集ポイントを定め、市民に周知するための表示板を設置する
4-2. 市民向け冊子「ホニアラごみ減量作戦」(仮称)を作成する
4-3. 各地区で新たな家庭ごみの分別収集方法の説明会を行う

5-1. 家庭ごみの分別収集システムを実行するための運用マニュアルを策定し市職員がこれに基づいた業務を遂行していく
5-2. 行政が事務局となり、協働会議が主催して、今後の自立的な活動に向けたキックオフイベントを実施する

受益対象者

ホニアラ市が家庭ごみ収集を行っている地域の住民(約4万人)、市役所職員、リサイクル事業者