プロジェクト概要

「大洋州地域気象分野第三国研修」フォローアップ協力

プロジェクト名

(和)「大洋州地域気象分野第三国研修」フォローアップ協力
(英)Follow-up Cooperation for Regional Meteorology Training for Pacific Island Countries

協力期間

2015年〜2016年

相手国実施機関

ソロモン気象局

プロジェクトの背景と必要性

ソロモンは、大小1000の島々からなる島嶼国で、人口の9割以上が沿岸部や河口部に住んでいるため、サイクロン、津波、高潮および洪水等の災害に対して脆弱である。2014年4月には過去最大規模の洪水が発生し、5万人以上が被災した。

ソロモンのみならず大洋州各国では自然災害が多く、その被害は社会・経済活動の拡大に伴い年々増大している。大洋州においては各国政府の規模が小さく、国単位での防災への取組みが困難であるため、地域的な枠組みを通じた取組みが不可欠である。これらを踏まえ、我が国は2001年より3回にわたり大洋州11カ国の気象局を対象に地域全体の能力向上を目指してフィジーにて研修を行い、我が国の気象衛星ひまわりの概要や各種観測データの説明、気象衛星画像解析ソフトウェアを用いたデータ解析の実習等を行ってきた。ソロモン気象局においてはその後も研修の成果を活用し、ひまわりの観測データを用いて予警報を発出してきている。

一方、日本気象庁は2015年11月に新ひまわりに切り替えを行い、旧ひまわりの観測データの配信を停止した。本フォローアップ協力では、ソロモンにて引き続き新ひまわりの観測データを受信できるよう、必要な機材の供与と技術指導を行う。

フォローアップ協力の目的、内容

目的

過去の研修の成果を活用し、ソロモン気象局が気象予報の発出を行い、ソロモンにおける気象災害予警報の精度を確保する。

内容

1.専門家による気象衛星データ活用にかかる技術指導の実施
2.新ひまわり受信機及び受信機周辺の供与