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JICAセントルシア支所のウェブサイトへようこそ!

セントルシアは、国土面積約620平方キロメートル(淡路島とほぼ同じ)、人口18万人のカリブ海に浮かぶ小さな島国です。国名の由来は、コロンブスが当国に「到達」したとされる日がイタリア民謡「サンタ・ルチア」で有名な聖ルチアの祝日であったことに由来するそうです。
気温は温暖で、自然に恵まれた熱帯の国です。南西部にある双子の「ピトン山」は、国旗のモチーフにもなっている有名な世界遺産です。

最近では、2024年8月に行われたパリオリンピックの女子100mで優勝したジュリアン・アルフレッドが「小さな島国の金メダリスト」として有名になりました。
美しい海と自然に囲まれたセントルシアには、毎年多くの観光客が訪れますが、その一方で、観光業に過度に依存する経済構造が課題となっています。
加えて、気候変動に由来する災害の頻発、海洋生物資源の減少・劣化、化石燃料中心のエネルギー供給、非感染性疾患(NCDs)などの多くの問題を抱えています。

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このようなセントルシアに対し、JICAは防災、環境、水産の分野を中心に、様々な技術協力、施設整備、研修員の受入れ等を行ってきました。日本の方に馴染みのあるJICA海外協力隊については、これまで270名以上が派遣されるなど、現在ではセントルシアにおける協力の主要な柱となっています。セントルシア支所では、このような協力を通じて培われた人的ネットワークや信頼関係を最大限に活用し、社会基盤の構築や持続可能な経済開発に貢献していきます。

カリブ海には多くの島国があります。セントルシアをはじめこれらカリブの国々は、共通の課題を抱えていることから、カリブ共同体(CARICOM)や東カリブ諸国機構(OECS)などの地域機構の枠組みも活用し、その解決に向けて取り組んでいます。

また、小島嶼国として課題を共有する太平洋・インド洋の小島嶼国とも知見を共有することが可能です。セントルシア支所では、これらの国々を所管するドミニカ共和国事務所をはじめとした全世界のJICA事務所(支所)とも連携しながら、カリブ地域全体の発展に貢献していきます。

さて、最後まで読んでいただいた皆様、セントルシアやカリブ海の国々に対して興味・関心が湧いたのではないでしょうか。もしよければ、そんな思いをカタチにするため、あなたの会社、大学、NGO、自治体、そして個人でできることのために次の一歩を踏み出してもらえると幸いです。
JICAは皆様の思いをもとに信頼で世界をつなぐためにこれからも活動を続けていきます。

セントルシア支所

支所長 高田 宏仁