jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

JICAのタンザニアにおける活動にご関心をお持ちいただき大変ありがとうございます。

タンザニアは、インド太平洋とアフリカを結ぶ交流の拠点として、古くから重要な役割を果たしています。今でもダルエスサラーム港はタンザニアのみならず、ザンビア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、DRC等の内陸国にとって物流の玄関になっています。

タンザニアの人口は約7,000万人で、2040年には1億人を超えると見込まれています。国土は日本の約2.5倍と広大です。鉱物資源や観光資源に恵まれています。

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私がタンザニアに赴任して一番感動しているのは人です。あいさつと調和を大切にする人々。どこか日本人に通じるものを感じます。根底には初代大統領ジュリウス・ニエレレも掲げた「ウジャマー」と呼ばれる家族的な助け合いの精神があるように思います。

日本がタンザニアへの開発協力を開始したのは1962年と、ほぼ建国以来寄り添っています。
62年間で22,000人以上のタンザニア研修員を受け入れ、6,800人以上の日本人専門家と1,700人以上のボランティアを派遣してきました。これら技術協力による累計額は1,300億円以上になります。また、国のインフラ整備のための有償資金協力は累計で1,400億円以上、無償資金協力で1,700億円以上になります。
たゆまぬ二国間の協力で育まれたのは信頼です。私はそれを誇りに感じています。

2026年はVision 2050が始まるタンザニアにとって記念すべき年です。Vision2050は25か年の長期成長戦略で、ゴールは1人当たりGDP7,000ドル以上です。平和と安定、戦略的な地理的位置、豊富な天然資源を基盤として、物流、エネルギー、科学技術、研究開発、DX、農業、観光、製造業、鉱業、ブルーエコノミー、スポーツ・クリエイティブ産業等を高度化し、工業化・知識基盤型の経済に転換することを目指しています。

一方で、日本政府は「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)~共に、強く豊かに~」への取り組みを進めています。自由、開放性、多様性、包摂性、法の支配を基礎としながら、日本だけが成長するのではなく、パートナー国と共に新たな価値を創造し、共に課題を解決し、共に強く豊かになることを重視しています。経済安全保障、人材、科学技術など幅広い分野で協力を深めることで、インド太平洋からアフリカに至る地域の平和と繁栄に貢献しようとする構想です。

Vision 2050とFOIPの相乗効果を具体化し、新たな価値を創造する。私はこれをJICAタンザニア事務所の使命だと考えています。これまで培ってきたタンザニアの人々との幅広いネットワークは、JICAの大切な財産です。これを基盤として、両国の政府、企業、大学・研究機関、市民社会など多様なパートナーをつなぎ、それぞれの強みを掛け合わせることで、新たなアイデアや技術、ビジネス、そしてイノベーションを生み出していきたいと考えています。

ぜひ多くの皆様にJICAタンザニア事務所へ足を運んでいただき、新たな挑戦やアイデアを共有いただければ幸いです。

2026年4月
タンザニア事務所長 久下 勝也