ボランティア事業を通じて、タイと日本が共に成長する明日を目指して

2021年7月28日

タイ国JICA海外協力隊派遣40周年を記念して

「Sharing for the bests and growing together」

1981年7月28日にひとりの青年海外協力隊員が、ソンクラー県ハジャイ工業高等専門学校に電子機器隊員として配属されてから、40年。現在に至るまで産業人材育成、地域産業振興、社会的弱者支援など、様々な分野で多岐にわたる職種の隊員が派遣され、延べ1,077名の隊員(青年海外協力隊、シニア海外ボランティアを含む 2021年7月現在)が、タイで活動してきました。
一人ひとりの隊員がタイの人々と同じ目線に立ち現地に溶け込みながら、日本で培われた技術や経験を伝え、農業、工業、IT、環境保全等の幅広い分野での人材育成に貢献したり、人身取引の被害者や障害者の方々への支援を行うなど、タイにおける様々な課題に挑戦してきました。この交流が現在のタイの目覚ましい発展と、タイと日本の友情と信頼関係を築く一助となってきたことは疑いようがありません。

新型コロナ禍により隊員は一時帰国を余儀なくされましたが、オンラインによる活動継続やボランティアの再赴任など、創意工夫を凝らした積極的な事業の展開に取り組んでいるところです。
JICAタイ事務所として、40周年の節目として、これまでに派遣された隊員のみなさま、TICAはじめ配属先など隊員の活動を支援してくださったタイと日本のすべての関係者の方々へ敬意と感謝を表します。そして今回、タイでの海外協力事業が新たな時代を迎えるにあたってSharing for the bests and growing togetherというスローガンを掲げました。この理念のもと、ボランティア事業を通じて、タイと日本が協力し、ともに成長していく明日の実現を目指し、これからも全力を尽くしていきます。

2021年7月
JICAタイ事務所
所長 森田 隆博