【タイJICA海外協力隊派遣40周年記念OV+配属先リレーメッセージ】vol.1 漣 かおり(旧姓:佐野)隊員

2021年8月19日

今回メッセージをくれたのは、漣(さざなみ)かおり隊員です。

氏名:漣(さざなみ)かおり(旧姓:佐野)
隊次:平成28年度1次隊
配属先:ナコーンパトム聾学校
職種:障害児・者支援
派遣期間:2016年6月27日~2018年3月21日

タイ国JICA海外協力隊40周年に寄せて「私の家族」

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音とことばの授業

40周年、おめでとうございます。
私はナコーンパトム聾学校に派遣されました。聾学校の子ども達は読み書き発話が苦手で、手話のみでコミュニケーションをとっていました。「手話のできないお母さんと話したい」「映画の字幕が読めるようになりたい」という子ども達の意見から、誰とでも話したり、文字からでも情報を得たりできるようにと、活動に取り組みました。音やことばを楽しむ授業の実践例を示したり、研修会を開いたりする中で、指導の必要性を感じる教員が少しずつ増えていきました。子ども達の読み書き発話能力も上がっていきました。

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元Jリーガーとのサッカー交流

同僚達のサポートのおかげで活動は順調に進み、日本人(元Jリーガーや寿司職人等)を呼んでイベントを開催するなど、活動の幅も広がりました。活動中、上手くいかず夜遅くまで1人悶々と考えることもありました。そんなとき同僚達はいつも笑って声をかけてくれました。「ご飯を食べに行こう」「ヨガに行くよ」と半ば強引に連れ出し、笑わせてくれました。彼らの底抜けの明るさ、見返りを求めない優しさにどれほど助けられたかは言い表せません。

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わたしの家族

帰国後に挙げた私の結婚式には、同僚達12人が駆けつけてくれました。まさか日本まで来てくれるとは…と感激しました。私にとってかけがえのない家族のような存在です。3年以上経った今でも頻繁に近況を報告し合い、当時と関係は何も変わっていません。これからも変わらないでしょう。日本とタイという国の違いを超えた絆に感謝し、一生大切にしていきたいです。
これからも両国の絆が深まり、発展していくことを祈っています。

漣(さざなみ)さんの元配属先、ナコーンパトム聾学校からも漣さんの印象をおしえていただきました。

佐野かおり先生は全身全霊で業務に取り組んでくれました。とても責任感があって、いつも計画を立て、計画通りに実行していました。かおり先生はコミュニケーション力も高く、学校の障害児支援の教員たちや生徒たちにとってちょうど良い特別教育の仕組みを取りまとめてくれました。またいつも周囲のことを考えるフレンドリーで協力的な人でもありました。そして、日本とタイの国際協力について理解を深め、またその輪を両国の方々へ実際に繋げる活動もしてくれました。
結果、かおり先生の存在は「良い教員」のロールモデルとなり、ナコーンパトム聾学校の教員や生徒にとっても良い励みとなりました。

ウナワンマンジャイ
教頭
ナコーンパトム聾学校

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