2021年9月1日
氏名:小川結実(旧姓 橋本)
派遣隊次:2016年度1次隊
配属先名:ソンクウェー人身取引被害者保護福祉センター
職種:青少年活動
派遣期間:2016年6月27日~2018年3月20日
まずは、40周年おめでとうございます。今日を迎えるにあたって、たくさんの方々がタイと日本との架け橋となり、関わってこられたことと思います。その一員として、タイの方々と一緒に活動を考え、実践できたことは私の財産です。
私は、ピサヌローク県にあるソンクウェー人身取引被害者保護福祉センターで活動していました。中学生から高校生の年代の子ども達が100人以上入所し、子ども達が安心して充実した日々を過ごすことができる活動を行うことが私の役目でした。子ども達のために何ができるのか考える日々が続き、子ども達の悩みや家族との思い出話を聞くうちに、もっと意思疎通が図れるようにタイ語をさらに勉強したいという気持ちにもなりました。
同系列の施設職員が私の配属先に見学に来た際、タイ語で活動内容を紹介する機会をいただきました。そこで、「まずは子ども達の声を聴くことを大切にしてほしい」と伝えました。今も、職員の方々がそれを心がけてくださっていると嬉しいです。
私生活では、配属先の職員とルームシェアをしていました。その方とは、子ども達に対する接し方や考え方が似ていて、何でも打ち明けることができました。その方との出会いが、私の活動の転機となったことは言うまでもありません。
帰国後は、施設の子ども達が作った品物を売ったり、タイの文化を紹介したりなど、タイでの生活を思い出す機会が多くありました。帰国して3年経った今もなお、タイのことを恋しく思っています。みんなに早く会える日がくることを願って…
結実さんはとてもフレンドリーでシェルターの子供たちやスタッフともとても仲良くしてくれました。いつも元気いっぱいで仕事に集中していました。
ソンクウェーでの1年8か月の間、子供たちのストレスを減らし、リラックスさせる初期入居室でのリハビリやリクリエーションの活動を、スタッフと一緒にたくさん作ってくれました。センターでの最初の受け入れの期間というのは、子供たちは非常にストレスや不安に晒されるものなので、センターは子どもたちのストレスを減らし、これからの活力を持ってもらえる活動をする必要があるためです。例えば、刺繍やアートセラピー、瞑想等をしました。
結実さんは文化の言語の違いがあるにも関わらず、任期を全うしてくれました。また、タイ文化にも興味を持ち、日本語や日本料理を教えることでシェルターのみんなに日本文化に触れる機会も作ってくれました。そういった活動を子供たちは大好きでした。
カウンターパート
アヌサラ ラッタナブリー