【タイJICA海外協力隊派遣40周年記念OV+配属先リレーメッセージ】vol.4 國谷 昇平 隊員

2021年9月8日

今回メッセージをくれたのは、國谷 昇平 隊員です。

氏名:國谷 昇平
隊次:2015年度1次隊
配属先名:ポータラーム病院
職種:作業療法士
派遣期間:2015年6月29日~2017年6月28日

タイ国JICA海外協力隊40周年に寄せて「現地の人とともに作り上げた高齢者向けデイケアセンター」

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訪問リハビリテーションにて、現地の理学療法士への指導

私は2015年から2017年の2年間ラーチャブリー県のポータラーム郡のポータラーム病院で作業療法士として派遣されておりました。活動内容は病院内での作業療法士指導に加え、自宅まで行ってリハビリテーション指導を行う訪問リハビリ、地域の保健所での高齢者への運動指導等おこなっておりました。

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設立したデイケアセンターの初日の集合写真

一番印象に残っていることは、帰国の3ヶ月前に地域のボランティアの方と共に、高齢者・障害者向けのデイケアセンターを設立できたことです。日中過ごす場所ができたことで、家で寝ているだけであった高齢者の方々が、デイケアに来て生き生きとなる様子をみて、日本での知見が大いに活かすことができた場面だと感じました。

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ボランティアの人達への運動方法指導

タイはある程度知識も経験もある国であるので、その中で「指導をする」という立場よりは「現地の人と共に考えて作り上げていく」ことが重要であったと思っております。帰国して4年経ちますが、今でも現地の人たちとは頻繁にやり取りが続いており、コロナ前は月1回出向いて支援を続けておりました。このような機会を与えてくださったJICAのボランティア事業に感謝しつつ、タイの方々の温かい対応に心からお礼を申し上げたいです。今後もタイでのJICA海外協力隊が続きますよう心からお祈り申し上げます。

國谷さんの元配属先、ポータラーム病院からも、國谷さんの印象をおしえていただきました。

JICAボランティア事業の一翼を担うことができ、とても嬉しく、また、印象深かったです。國谷さんは、一生懸命に自分の任務を果たしてくれました。また、とてもフレンドリーで、それは同僚や患者さんたちと活動する上で、とてもプラスに働きました。
彼は、2年間のタイでのボランティア活動を、立派に勤めあげました。
日本に戻ってからも、多くの実績と、強い印象が、同僚やポータラーム病院の人々に残っています。
また、私自身、國谷さんは家族の一員のようなものと思っています。彼は、日本の友達がタイに来た時にタイの文化を紹介してくれました。さらに、私が日本に訪問した際は、彼と彼の友達がとてもよく面倒を見てくれ、あたたかい気持ちになり、日本文化にとても親近感を持ちました。
今でも、彼は、日本の方々に指導する際に、私と連絡を取り、タイの文化などの共有の機会を作ってくれたりしており、私たちに強い印象を与えています。
國谷さんの一番の実績は、彼が設立に参画した、ポータラームとラチャブリーの人々に今も利用されているデイケアセンターです。

ウィモンスリ サモーン
看護師

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母の日の活動

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デイケアの風景

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日本への訪問