【タイJICA海外協力隊派遣40周年記念OV+配属先リレーメッセージ】vol.6 山本 さくら 隊員

2021年9月22日

今回メッセージをくれたのは、山本 さくら 隊員です。

氏名:山本 さくら
隊次:2018年度3次隊
配属先名:ピッサヌローク 人身取引被害者保護福祉センター
職種:青少年活動
派遣期間:2019年1月8日~2021年1月23日

タイ国JICA海外協力隊40周年に寄せて 「誰もが自分らしく安心して暮らせる社会を目指して-タイに見た希望の光-」

私は2018年度3次隊·青少年活動隊員として、タイ北部のピッサヌローク県にある人身取引被害者保護福祉施設で活動していました。当施設は、タイ国内で保護された人身取引被害者女性を保護し、衣食住の提供や、心身のケア、社会復帰に向けた職業訓練を行っています。
当時、タイ全国には同様の施設が男性用、女性用合わせて8施設あり、施設によって入所者の年齢や国籍は様々でした。実際に配属先施設入所者は、タイよりもミャンマーやカンボジア、ラオスなどの周辺国や国境付近の少数民族出身の方が多かった印象です。そのような中で、私は入所者が心身の安定を図るため、最初に利用する初期入所室に配属され、臨床心理士やソーシャルワーカー等のスタッフと協力し、瞑想やヨガ、SSTやSGEを活用した自他理解レク、創作セラピー等を実施していました。多国籍な入所者との活動を通して、言葉以上にそれぞれが抱える過去や今に寄り添い共にいる大切さを実感する日々でした。彼女達の目に暖かさが灯っていく、そうした変化を一番近くで感じられたことが何よりもの成果だと感じます。
活動を支えて下さったJICAタイ事務所の方々、先輩後輩隊員、同期隊員には本当に感謝しています。また、コロナ禍で一時帰国となっていた時期も、帰りを待って下さった現地の方々、再赴任を実現させて下さった方々に改めてお礼申し上げます。
人身取引は全世界的な問題です。その中でタイは政府管轄の保護施設はじめ、元被害者の方々の団体が非常に精力的に動いています。今後、私が実際に現場で感じ、目にしたことを発信していくことが解決に向けた一助になればと思っています。

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毎朝の瞑想の様子

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自分にとって大切なことや人について考えるワークショップの様子

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配属先の方々と

山本さんの元配属先、ピッサヌローク人身取引被害者保護福祉センターからも、山本さんの印象をおしえていただきました。

さくらさんは、いつも元気に仕事に集中しています。
彼女は、タイの文化やセンターの仕事の流れを勉強しようとしていました。とてもフレンドリーな人で、子どもたちやセンターのスタッフと大変仲良くなれました。また、センターの子どもたちも、とても親しくしていました。彼女は、初期入所室での活動において、問題を回避し、最も効果的に結果を生み出すために、活動を行う前に計画を立て、その詳細まで他のスタッフと相談をしていました。また、他のスタッフとの連携もよかったです。

彼女は、子どもたちの心と体を安定させるため、言葉やリハビリテーション活動などの、多くの知識を持っています。

スパシリ タブキアオ
カウンターパート

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