【タイJICA海外協力隊派遣40周年記念OV+配属先リレーメッセージ】vol.7 伊井 誠 隊員

2021年10月6日

今回メッセージをくれたのは、伊井 誠 隊員です。

氏名:伊井 誠
隊次:2018年度2次隊
配属先名:プリンセスチュラポーン サイエンスハイスクール ピッサヌローク校
職種:コンピュータ技術
派遣期間:2018年9月25日~2020年8月2日
(注)同隊員は2021年10月1日現在、短期派遣として上記配属先にて活動中(派遣期間:2021年6月22日~2021年12月17日)

タイ国JICA海外協力隊40周年に寄せて「数年前を思い出しながらの再赴任」

私は2018年10月よりピッサヌローク県にある、理系中高一貫校にICT教員として派遣されました。当時の活動は、プログラミングの授業や学生プロジェクトの支援、提携校に派遣されている隊員と協力したプログラミングイベントの企画運営などで、様々な活動を経験させてもらいました。そして、現在(2021年9月)、同校に短期隊員として再赴任しています。

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普段の授業の様子

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ゲームプログラミングイベント

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教員研修

当時の活動として印象的なのは、授業が終了後、毎週2時間前後実施していた、基礎的なゲーム開発を通じてプログラミングを学ぶクラブ活動です。課外活動で生徒も積極的に学びに来てくれたのもあり、とてもやりがいのある活動でした。暗くなるまでやっていたので、電気のついている教室が使っていたPCルームしかなく、大量の虫が飛んでいる状況の中、時間を忘れて指導していました。
私が配属先のタイ人に印象を残したことは、奇しくも隊員活動よりも趣味のマラソンでの出来事が大きかったです。ある日、配属先の街で開催されるマラソン大会へ参加しないかという誘いがあり参加した結果、タイ人の参加者を差し置いて優勝してしまったということがありました。同僚の参加者も多い大会だったので、その日より普段の挨拶が「ご飯を食べた?」から「今日走った?」になったのは良い思い出です。

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遠足で同僚達と

最後に、タイ協力隊事業40周年というタイミングで再派遣の機会を頂いた事に感謝しつつ、また次へとバトンを繋げられるよう活動していきたいと思います。

伊井さんの元配属先、プリンセスチュラポーンサイエンスハイスクール ピッサヌローク校からも、伊井さんの印象をおしえていただきました。

JICA海外協力隊(コンピュータ技術)の伊井誠さんの、プリンセスチュラポーン サイエンスハイスクール(PCSHS)ピッサヌローク校への派遣は、教師と学生の双方が、ボランティアから文化もさまざまな知識も得る良い機会でした。

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伊井さんが派遣されるほんの少し前に、PCSHSピッサヌローク校は、学生に対し、コンピュータゲームの開発方法を学ぶことを奨励するためにUnityクラブ(「Unity」は、ビデオゲームエンジンプラットフォームです)を開設したところでした。教師、生徒、ボランティアの協働で、わが校は最終的に、Unityを活用してコンピューターゲームを作成する「タイ日ゲームプログラミングハッカソン大会」(注1)に参加しました。

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同僚、生徒達と

さらに、伊井さんは、Pythonプログラミングクラスなどで学生を教えるのに役立つ経験も与えてくれ、学生のプロジェクトメンターにもなりました。
PCSHSピッサヌローク校は、JICA海外協力隊事業に非常に感動を与えられました。

プッタポーン インオーン
コンピュータ教師

(注1)【タイ日ゲームプログラミングハッカソン大会】
PCSHS派遣のコンピュータ技術隊員の発案により、2017年より毎年開催されているゲームプログラミング大会。
予選大会ではPCSHS各校の参加チームから代表を決定し、日本の高専チームと競う決勝大会が実施されている。