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元ラグビー日本代表主将・廣瀬俊朗さんが語る、スポーツと国際協力の可能性: 10月1日、2日開催の「グローバルフェスタJAPAN2022」に向けたメッセージ

2022年9月16日

国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2022」が、10月1日(土)・2日(日)の2日間で開催されます。会場の東京国際フォーラムとオンライン配信の、ハイブリッド形式での実施です。

今回のテーマは 「ここからつながる世界。ともにここから創る未来。 みんなが参加する国際協力」。国際協力やSDGsに取り組む様々な団体が出展。著名人を迎えてのトークショーやパネルディスカッション、子どもも参加できるワークショップなど、楽しみながら世界を知る企画が盛りだくさんです。貧困や気候変動、紛争などの地球規模の課題が深刻さを増すなか、国際協力について、そして地球の未来について、みんなで一緒に考えてみませんか? すべてのイベントが参加無料です。

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公式プログラムはこちらから

JICA主催イベントに廣瀬俊朗さんが登壇! 廣瀬さんが考える「スポーツの力」とは

JICAが主催するイベントのひとつ、トークセッション「スポーツで世界を変える」には、元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗さんが登壇します。廣瀬さんは、中学、高校、大学、社会人、さらに日本代表でもキャプテンを務めた強いキャプテンシーの持ち主。引退後も、国内外でラグビーをはじめとするスポーツの普及に率先して取り組まれています。イベントに先立って、スポーツを軸に世界とつながり続ける廣瀬さんに、スポーツと国際協力の可能性について聞きました。

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廣瀬俊朗(ひろせ・としあき):元ラグビー日本代表キャプテン。高校日本代表、U19日本代表を歴任し、東芝ブレイブルーパス入団。引退後はMBAを取得し、株式会社HiRAKUの代表としてスポーツの普及に加え、教育、食、健康に重点をおいた様々な社会貢献活動に取り組んでいる

——ラグビー日本代表といえば、様々な国籍の選手が「One Team」で戦う姿が感動を呼びました。多国籍な環境に身を置いてきた廣瀬さんの、「スポーツで世界とつながった」経験について教えてください。

小学生のとき、ラグビースクールでオーストラリアに行ってプレイしたことが最初の国際体験です。高校ラグビーのキャプテンとして海外に行った際には、スピーチに現地の言葉を取り入れるなど、現地の方々と積極的にコミュニケーションしていました。スポーツのおかげで、子どもの頃から国際交流の機会を得ることができました。
多国籍な日本代表チームでは、多様な習慣や文化を背景にもつメンバーが集まっているので大変なこともありました。一致団結するためにキャプテンとして意識していたのは、国籍ではなく「人」。リスペクトの気持ちを大事に、コミュニケーションを丁寧に進めることで気持ちをひとつにできました。
引退した今も「世界と多方面でつながっていきたい」という気持ちで活動しています。

——引退後、国外でのスポーツ普及に熱心に取り組まれています。これまでどんな活動を行われてきましたか?

タイや香港で子どもたちにラグビー指導を行いました。また、アフリカのガーナでは、理事を務めるNPOのつながりでスポーツフェスティバルを開催しました。ガーナでの体験はとても印象に残っています。日本のように整備された水道や電気はない地域でしたが、子どもも大人も底抜けに明るかったですね。日本の運動会でおなじみの「二人三脚」をやったところ、ペアになった2人が片足だけでジャンプしながらゴールをして、その速さに驚きました。両足を交互に出す日本のやり方じゃなくてもいいんだと、固定観念にとらわれない発想力の大切さに、逆に気付かされました。

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ガーナの子どもたちとスポーツフェスティバルを行った廣瀬さん(奥中央)

——その他にもスポーツに関係する様々な社会貢献プロジェクトを立ち上げられていますね。

「Scrum Unison」は、2019 年のW 杯日本大会をきっかけに始まった「国際的おもてなしプロ
ジェクト」です。会場に集まったみんなが肩を組んで参加チームの国歌やアンセムを歌うこと
で、来日する選手やファンをもてなし、世界とのつながりを深めていく活動です。ほかに、コ
ロナ禍で苦境に立たされた学生アスリートを応援するプロジェクト「スポーツを止めるな」、
車いすラグビーやブラインドラグビーを含む様々な種類のラグビーの連携に取り組むNPO
「One Rugby」のほか、2020 年にはアスリートがSDGs に取り組むプラットフォーム「Team
Fair Play」を立ち上げました。

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「Scrum Unison」の活動の様子

——廣瀬さんが考えるスポーツの力とは?

スポーツを通じて、たくさんの人の人生が変わっていくのを見てきました。スポーツには、困難や障害を突破する「ブレークスルー」の力があります。世界にはまだスポーツが普及していない国も多いですが、スポーツの力で解決につなげられる社会課題があると思います。海外から日本に留学したラグビー選手のセカンドキャリア支援など、これからも国内外でスポーツを通じた人材育成に取り組んでいきたいです。

——高校生や大学生などの未来を担う若者をはじめ、グローバルフェスタに参加されるすべての皆さまに、メッセージをお願いします。

自分のやりたいことや、自分の枠を越えるような機会にどんどん挑戦してほしいと思います。思い切って飛び込んでみたら、そこから次につながることもあります。グローバルフェスタにも気軽に足を運んでほしい。思いがけず、大きな発見や人生が変わるような出会いがあるかもしれません。まずはアクションしてみよう!

世界とつながる2日間「グローバルフェスタJAPAN2022」:JICA主催イベントの紹介

JICAが主催するイベントでは、スポーツ選手や著名人など国内外で活躍する多彩なゲストとともに、地球の未来について楽しく学べる企画をたくさんご用意しています。会場・オンラインの両ステージで、皆さんのご参加をお待ちしています!

■「スポーツで世界を変える」
誰しも心動かされた経験のある「スポーツ」。そんなスポーツで世界を変えようとしている人たちがいます。果たしてスポーツには社会や世界を変える可能性があるのか…スポーツで未来を切り開こうと奮闘する登壇者が集結! 熱くトークを繰り広げます!

10月1日(土)/11:15 – 12:15
会場:東京国際フォーラム ホールE2

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(写真左から)廣瀬俊朗さんをはじめ、元800mオリンピアンで株式会社TWOLAPS代表・横田真人さん、南スーダンのオリンピアン、グエム・アブラハム選手。ほか元青年海外協力隊体育隊員の増田萌子さん(JICA職員)が登壇します

視聴用URL:

 
 
■「世界の人々の命、暮らし、尊厳を守るには」〜知って・伝える⼒がひとを動かす〜
激変する世界でどう「世界の人々の命、暮らし、尊厳を守る」のか。「知って・伝える⼒がひとを動かす」をコンセプトに、メッセージを募集。
ステージでは、コンテストの最優秀候補作者とともに、この大きなテーマについて考えます。また、特別審査員とともに皆さんの1票が最優秀作品を決定! ご参加お待ちしています!

10月2日(日)/12:30 – 14:00
会場:東京国際フォーラム ホールE2

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(写真左から)MCはお笑いコンビ、平成ノブシコブシの吉村崇さん、審査員としてAFPBBNews編集長の伊藤真悟さん、株式会社arca CEOの辻愛沙子さんなどが登壇します

視聴用URL:

 
 
■南アジア ふしぎ発見!
魅力あふれる南アジアを、面白いトリビア交じりのクイズでご紹介!
クイズをとおして、ダイナミックに躍動する南アジアの国々、その課題と挑戦をのぞいてみませんか? 当日、ステージ上で出演者とのクイズ対決に参戦してくれる方も大歓迎!

10月2日(日)/14:30 – 15:30
会場:東京国際フォーラム ホールE2

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(写真左から)リポーターの竹内海南江さんがクイズ出題者として登場、平成ノブシコブシの吉村崇さん、ぼる塾の3人が回答に挑戦します

視聴用URL:

 
 
■地球案内人が見た途上国のあんなコト・こんなコト
JICA地球ひろばの地球案内人(JICA海外協力隊経験者)が、ケニア、エチオピア、モンゴルで体験してきた現地での忘れられない出来事や、途上国で感じた魅力、豊かさなどをトークセッション形式でご紹介します。

10月1日(土)/15:45 – 16:45
会場:オンライン会場

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(上)モンゴルの草原と遊牧民(右下)エチオピアのコーヒーの森で卓球(左下)ケニアの子どもたちと楽しいひと時