所長あいさつ

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JICAチュニジア事務所長の篠原俊永(しのはらしゅんえい)です。2020年8月にJICAチュニジア事務所長として着任いたしました。この機会に皆さまにご挨拶申し上げます。

2011年の革命以降、2014年の新憲法制定や2015年の国民対話「カルテット」によるノーベル平和賞受賞などを経て、民主化移行プロセスを完了させた現在、革命の一因となった地域間格差や雇用創出等の課題を抱え、チュニジア政府は、社会安定化の基盤として経済発展を優先課題として掲げています。

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円借款により建設されたラデス・ラグレット橋

これを踏まえ、日本政府は、チュニジアの安定と成長を図ることは、同国の民主制の定着や、中東・アフリカ地域全体の平和・安定にも資するとして、質の高い経済成長に向けた開発協力の基本方針の下で、経済インフラ・人材育成・治安維持能力強化、地域間格差の是正等の分野で協力を進めています。

JICAによるチュニジアへの協力の歴史は、1975年に遡ります。

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円借款により灌漑施設が整備された南部のオアシス

これまでの協力の例としては、インフラ分野では、ラデス‐ラグレット橋、ラデス発電所A、チュニス首都圏通勤線、エルジェム~スファックス間高速道路、国営テレビ放送センターや、北部地域からの導水事業の他、最近では、ラデス発電所C、スファックス海水淡水化施設、メジェルダ川や首都圏の洪水対策やガベス~メドニン間高速道路が挙げられます。

また、人材育成については長年に亘る品質/生産性向上(カイゼン)や日・チュニジア大学機関間の科学技術協力の他、地域間格差の是正に関しては、零細漁業支援、上下水道施設、灌漑施設や通信施設の整備を支援してきました。

加えて、現在まで、計約500人の海外協力隊(ボランティア)や約1600人のチュニジア人研修員の派遣実績があります。

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各地域で活躍するJICA海外協力隊

今後もJICAはチュニジア政府と協議しながら、現在のコロナ禍に関する支援を含め、質の高い成長や人間の安全保障を実現すべく、上述の分野での協力の深化に努め、チュニジアの発展に貢献していきたいと考えますので、皆さまのご協力ご支援を賜りますようお願いいたします。

JICAチュニジア事務所長 篠原 俊永

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