2025年は、JICAチュニジア事業50周年にあたる年です。
1975年に青年海外協力隊が初めて到着し、1978年に最初の技術協力プロジェクトが開始されて以来、JICAはチュニジアの社会経済開発を支援し、同国の経済優先事項に寄り添うよう努めてきました。 エネルギー、水、農業、漁業、工業、インフラ、保健衛生などの分野で、技術協力プロジェクト、無償資金協力、有償資金協力を通じてJICAの支援を行ってきました。本年までにJICAは3,531.77億円の円借款を供与しており、無償資金協力・技術協力は計約38.43億円になります。
2022年に当地で開催された第8回アフリカ開発会議(TICAD8)は、チュニジアと日本の関係の深さを示すとともに、日本と協力してアフリカ大陸の発展に貢献したいというチュニジアの意欲を示す機会となりました。
実際に、JICAはチュニジア政府と協力して、アフリカ諸国に対する第三国研修を行ってきました。これはリプロダクティブヘルスの分野から始まり、漁業や廃棄物管理など様々な分野に広がっています。
また、経済協力に加え、海外協力隊事業もJICAにとって重要です。これまでに532人の協力隊がチュニジアの様々な地域で活動してきました。スポーツ、青少年、音楽、建築、看護、理学療法、日本語学習などの分野で、専門知識をチュニジアの団体や人材育成機関を中心に、提供してきました。
加えて現在まで、計約530人の海外協力隊(ボランティア)や1700人以上のチュニジア人研修員の派遣実績があります。
さらに1975年以前から長年続く本邦研修をはじめ、2014年にチュニジアで開始されたABEイニシアチブという2種類の研修プログラムを通じて、チュニジアの若者や行政官に日本での短期の研修、また長期の留学・インターンシップの機会を提供しています。2024年末までにのべ1,842人のチュニジア人がこの2つのプログラムに参加しています。
JICAチュニジア事務所長 宮田 真弓
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