満員御礼!コロナ禍におけるカイゼン活用に関する2つのウェビナーを実施しました!

2021年5月14日

チュニジアでもCOVID-19が猛威を振るう中、JICAは日本のカイゼン手法を感染症対策に活用させるべく、2つのウェビナーを開催しました。

12月8日に行われたウェビナーのテーマは、製造業の現場や職場での感染症対策に向けたカイゼンの活用です。ソーシャル・ディスタンシングに配慮したレイアウトや人員シフトの検討、社員の衛生意識改革等、カイゼンは日々の様々な企業活動においても有用であり、ウェビナーではJICAの協力によりカイゼン手法を習得したチュニジア企業により、COVID-19対策としていかにカイゼンが活用されているか等、事例やベストプラクティスの共有が行われました。

さらに、12月15日には、医療現場におけるカイゼンの活用のノウハウを紹介するウェビナーを開催しました。カイゼンは、元々は製造業分野で発展した手法ですが、待合時間の短縮、医療ミスの防止、様々な病院オペレーションや経営の向上にも応用可能であると、様々な国で実証されています。ウェビナーでは、チュニジアの保健省や多様な地域の医療従事者等が参加し、日本人専門家や医療分野におけるカイゼン導入の経験を有するタンザニア人のパネリスト等から、実例やノウハウが紹介されました。

両ウェビナーとも、100人以上の参加者が出席し、パネリストからはベストプラクティスが共有されたり、出席者からは熱心な質疑応答がなされ、これまでカイゼンに馴染みのなかった方々からもカイゼン導入の関心が示されたり、活況を呈しました。

特に、チュニジアにおいてはこれまでのカイゼン協力は製造業に特化しており、医療分野向けのウェビナーは、コロナ禍における感染症対策や医療機関の体制強化などの最重要課題の一つに対するソリューションとして、日本のカイゼン活用の有用性を広め、かつチュニジアにおけるカイゼンのより多様な分野での活用・一層の普及に向けて、最初の確かな一歩となりました。

また、チュニジアの企業や医療関係者のみならず、2019年にチュニジアで開催されたアフリカ・カイゼン総会等で培われたネットワークも活用される形で、サブサハラアフリカや先進国からも多数参加がある等、チュニジアのカイゼンの「Center of Excellence」に向けた手ごたえが感じられる機会にもなりました。

ウェビナーの様子

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