ウガンダの田舎町と東京オリンピックを繋ぐ2

2020年3月11日

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浴衣着付けを楽しむ子ども達

前回の記事同様に、ここでも、私の配属されている任地で行われたイベントについて書きたいと思う。長距離陸上選手の聖地であるこの地には、多くの東京オリンピックメダル候補選手がトレーニングをしている。そんなこの地で、東京オリンピック関連事業として、JICAウガンダ事務所の協力のもと、ロードレース大会及び、日本フェスティバルが行われた。当日は、UOC(ウガンダオリンピック委員会)主催、JICA、UNFPA(国際連合人口基金)協催により運営され、会場は大いに盛り上がりを見せた。今回のイベントでは、ロードレース大会が主体にはなっているものの、ランナーだけでなく、町の住民達にもイベントを楽しんでもらえるよう、ブーステントの設置、カプチョルワの伝統文化披露、日本の伝統ダンス(ソーラン節)披露など、多くの工夫がなされた。ここでは、協力隊員によるブースでの活動を少し紹介したいと思う。当日は、日本文化紹介、日本食、稲作事業紹介、体育教育、隊員クラフト販売、の計5ブースが設置され、それぞれのブースにおいて隊員同士の協力のもと、運営された。その中でも、一番の人気を見せたのが日本文化紹介のブースであった。実際に行われたブース内での内容は、書道体験、輪投げ、浴衣着付けで、多くの子供達がブースに押し寄せた。異文化を体験できることが少ない地域だけに彼らの目には、魅力的に映ったのだと思う。全てのブースで共通して言えることだが、準備の段階から、一人一人が知恵を出し合い、主体的に話し合いを進めていく姿から、他の隊員達の今回のイベントへの思いを垣間見ることができた。参加隊員の今回の活躍は、本当に素晴らしいものであった。

また、今回のイベント実施の一番の目的である、東京オリンピックの周知という部分は、間違いなく達成されたと思う。陸上選手だけでなく、街全体がオリンピックへ関心を抱き、一つのチームになれたら、それはスポーツが人類にもたらす大きな力なのだと思う。

ウガンダ国内で多くの陸上関係のイベントを行った実績のあるUOCにとっても、今回のような2つの側面を持つイベントの実施は、初めての試みだったようだ。イベント終了後には、感謝の言葉とともに、イベント成功の達成感を感じさせる笑顔を見せてくれた。

この夏に、日本とウガンダが一つになる瞬間を私は、ウガンダで体験することになると思う。どんな気持ちを味わうのか、今から楽しみで仕方ない。

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参加ボランティア

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白熱のスタートダッシュ

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ロンドンオリンピック金メダリスト キプロティッチさん

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日本文化紹介ブース

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日本食ブース

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体育ブース

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5kmと10kmのコースがありました。想像を超えた参加者数

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準備期間からお疲れ様でした。