Build a relationship of trust

2020年10月9日

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農家さんと一緒に作業

隊員氏名:新田 雄
隊次:2018年度2次隊
職種:コミュニティ開発
任地:カベラマイド県
出身県:富山県

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農家さんと勉強会

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雨季前の播種

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収穫の様子

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たくさん収穫できた農家さん

こんにちは。2018年度2次隊新田雄と申します。ウガンダ中東部に位置するカベラマイド県で、カベラマイドオペレーションセーブザニーディという現地NGOで活動していました。カベラマイド県は首都カンパラからバスと乗合タクシーを乗り継ぎ約10時間です。バス、タクシーの車内は暑く汗ばみ、全開な窓から入ってくる砂により、顔、腕が砂でコーティングされます。さらに道路の状況も良くなく、腰とお尻が悲鳴をあげるころに到着します。カベラマイド県の人達は英語、クマム語(民族語)を話します。クマム語でカベラマイド(Kaberamaido)とは、ジーナッツ(落花生)栽培に適した土地という意味だそうです。

信頼関係を築く。派遣期間中大事にしていたことの一つです。ウガンダの文化、人々を尊重する、よい協力者を得る、定期的に村をに訪問する、農家や畑をよく観察する。この四つのことを信頼関係の構築のために実践していました。最初はよそ者という感じでしたが、少しずつ時間を重ねることでできること、できる質問、聞ける話が増えていったように感じます。信頼や信用で活動の幅が広がることを感じました。活動ではネリカ米の普及に取り組んでいました。当初はネリカ米を知っている人は少なく、農家グループを訪問し、稲作の説明や興味をもってもらえるように努めました。また見本圃場の設置や農家リーダーの育成を行いました。大きな成果は得られなかったかもしれませんがカベラマイドの人々と一緒に活動できたことは私の誇りであり、この信頼関係は私の中の財産だと思っています。

しかし新型コロナウイルスの影響で任期半ばでの帰国となり、現地では活動できない状況になりました。帰国後もSNS等で農家や圃場の状況を連絡してくれる配属先スタッフや農家にはとても感謝しています。同時に農家、配属先、地域の人々など多くの人に支えられて活動ができていたと実感しています。まだまだカベラマイドでやり残したことはありますが、将来この活動の種が稲穂のようにたくさん実ってほしいと願っています。そしてまたいつかお礼を伝えに行きたいと思っています。ありがとうございました。また会う日まで。