カンパラの模様

2020年11月1日

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自宅で隊員仲間とパエリアパーティ

隊員氏名:嵯峨 和夫
隊次:2019年度2次隊
職種:電気・電子機器
任地:カンパラ
出身県:秋田県

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ビニル袋入り牛乳

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ナカワ職業訓練校の電気科入口

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学校のランチ

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線路を歩くヤギ、人、バイク

私はシニア海外協力隊としてアフリカの赤道直下にあるウガンダという内陸国に2019年12月に派遣されました。

ウガンダという国は、私が小さい頃の昭和30年代の秋田に似て、子供たちの遊びまわる声がそこかしこに聞こえ、大きなポテンシャルを感じることができる国です。現地の人々は話好きなようで、道路を歩いていると挨拶だけでなく、どこから来たの?何をしているの?これから教会に行くのだけど一緒に行かない?などと話しかけられることが多々あり、日本との違いを感じながらもうれしくなります。当初の現地のイメージはイイカゲンを絵に描いたような人々でしたが、とてもまじめで商売熱心な人が多く、子供も多いので、近い将来必ず大きく発展する国になると思います。

現地の人の食べ物は麦やトウモロコシの粉を使った料理と煮豆が多く、どれも辛さがないので私でも食べられました。美味しさという点ではイマイチなので、夕食は自分で作ることになります。私の料理の腕前はゼロであり、日本の食料品店は1軒もないので、スーパーや中国の食料品店で買ってくるのですが、調理には苦労しました。ネットで日本の調理方法を見て米を炊いても失敗の連続で、料理を作るにしても調味料も限られるのであまり美味しいものが食べられません。時々ボランティア仲間に来てもらって料理を作ってもらうとあまりの美味しさにうれし泣きです。そんな中、現地のビールは安おいしく大いに助かりました。特にナイルスペシャルというビールは75円位で安くておいしく、自宅アパートの近くの屋台の一皿60円のフライドポテトがこのビールと合って最高でした。また、牛乳はスーパーで買えるので毎朝おいしく飲めるのですが、これはビニル袋入りで売られており大変驚きました。

配属先であるナカワ職業訓練校は首都カンパラにあり、生徒数約1000人の日本政府の支援により設立された歴史ある学校で、中学校卒業者を対象として8学科、高校卒業者を対象として2学科あります。私は電気科で日本から供与された電気電子機器の教材を現地の先生に使い方などをお教えするのが役割です。現地では産業が発展途上であり、工業製品はほぼ輸入品であるために値段が高く、国の成長に向けての学校の役割の重要性をとても感じ、何とか早くお役に立ちたいと思った矢先にコロナウイルスのために帰国となってしまいましたので、再赴任に向けて準備を進めているところです。