緊急帰国から約1年の日本待機を経て再赴任!!

2021年4月1日

【画像】

ンブデヨNabbingo!(ただいま ナビンゴ!)

隊員氏名:盛島 加菜
隊次:2019年度2次隊
職種:体育
任地:ワキソ県ナビンゴ
出身県:沖縄県

【画像】

児童センターでのお話会「ウガンダってどんな国?」

【画像】

「笑顔うまれるウガンダ展」

【画像】

コロナ禍で限られた練習時間を頑張る選手たち

【画像】

生徒たちと全力競争

2020年3月下旬、世界中で新型コロナウイルスの感染が広がり始め、ウガンダで活動中だった私達にも、緊急帰国指示の連絡がきました。2019年12月上旬に赴任したばかりで、ウガンダに滞在できたのは約3か月半。配属先での活動もほとんどできずに帰国となりました。

帰国後は県外の酪農家や花卉農家で約2か月ずつ勤務し、沖縄県では児童センターで勤務しながら中学校でバレーボールの指導を行っていました。特に児童センターでの勤務は、乳幼児から18歳まで利用可能な施設であったため、子育て支援や不登校の児童・生徒、放課後利用する小学生などと関わり、“学校”でもなく“先生”でもない立場から教育について考える貴重な経験となりました。当児童センターでは、コロナ禍の子供達の笑顔を地域に届けようと、毎月こどもカメラマンが撮った写真で自治会や小児科で「笑顔うまれる展」を開催していました。2月には「笑顔うまれるウガンダ展」をさせていただき、子供達だけでなく保護者も写真を見てくださり、ウガンダの様子に興味を持ってくれました。さらに、「ウガンダってどんな国?」というテーマでお話をする機会もいただき、多くのこども達と保護者が参加してくれました。食事やお風呂・トイレ、マーケットなどの写真を使いながら日本との違いや共通点を紹介すると、驚きや疑問の声も聞こえ、とても楽しい時間となりました。思い込みや勝手なイメージを作らず、自分が見たものをありのままに受け入れ、理解し合うことの大切さをメッセージとしましたが、少しでも伝わっていると嬉しいです。また当児童センターとは、再派遣後もオンラインでの交流会を実施したいと考えています。

バレーボール指導で関わった中学校では、技術指導だけでなく生活面や人間形成が求められる日本での部活動指導の難しさも学びました。コロナウイルスの感染拡大の影響で大会の延期・中止が繰り返され、試合を見ることができたのは一度だけでしたが、練習の中でも生徒たちの成長を感じることができ、自分自身にとっても大変有意義な時間となりました。

任期中の緊急帰国は、必ずしもマイナスではなく、再派遣後にも繋がる関係も築け、国内においても様々な経験ができたと考えています。多くの国で協力隊の再派遣ができていない中、もう一度ウガンダに来ることができました。残りの任期は9か月と限られていますが、できる限り活動に励んでいきたいと思います。