“アフリカの真珠”ウガンダで触れた豊かさ

2022年11月22日

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お米農家さんとのワークショップ

隊員氏名:髙木 駿
隊次:2021年度1次隊
職種:コミュニティ開発
任地:ブイクエ県ンココンジェル
出身県:愛知県

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ウガンダで田植え

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活動後は子どもたちと交流

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みんなでブレスレット作り

2022年10月にウガンダへ来て、約一年が経ちました。一体どんな生活が待っているのだろうと期待と不安でドキドキしながら来たのを今でもよく覚えています。
かつてイギリスの元首相ウィンストン・チャーチルはウガンダを「アフリカの真珠」と呼びました。青空のもと、赤い色をした土の上に、緑の豊かな木々が生い茂るウガンダの自然は本当に美しく、アフリカの真珠と言われる所以がわかります。
しかし1年間ウガンダに住んで、本当の真珠はウガンダに住む人々とその暮らしの中にあることを知りました。

私の任地は首都から東へ車で2時間ほど行ったところにあります。今まさに少しずつ発展し始めようとしている町で、町を横切る幹線道路沿いにはガソリンスタンドや小さな商店が軒を連ねています。しかし一歩奥へ足を踏み入れれば、未舗装のでこぼこ道が続き、井戸で子どもたちが水汲みをし、ヤギや鶏、牛などが自由に歩き回っています。

任地で私はお米の栽培技術の普及や、村の女性たちの所得向上のための活動に取り組んでいます。
朝早くから夕方まで鍬を片手に一生懸命働く米農家。日本のように便利な道具や機械もなく大変な家事をこなしながら、子育てや仕事に奮闘する女性たち。
そんな彼ら、彼女たちと一緒に、少しでも収入を増やしたり生活を豊かにしたりできるよう日々試行錯誤しています。

こうした活動や日々の生活の中では現地の人々との関わりがとても濃密です。職場へ歩いて行く時、田んぼに行った時、近くの売店まで買い物に行く時、本当にたくさんの人が「シュン、調子はどう?」「(3日ほど会っていないだけでも)最近見なかったけど、どこ行ってたの」「おかえり!おつかれさま!」などと元気に声をかけてくれます。足を止めて話をするとみんな歓迎してくれ、ご飯をご馳走してくれたりもします。

アフリカというと貧しいイメージがあるかもしれません。私自身も貧困問題に取り組みたいと思いここに来ました。
けれどウガンダで生活し、現地の人たちとの関わりの中で、人と人とのつながりや温かさ、日々のあいさつや道端での何気ない会話、子どもたちの無邪気な笑顔、ご近所同士での助け合いなど、本当にたくさんの、数字では表せない豊かさがあることに気付かされました。

協力隊生活も折り返しですが、こうしたウガンダの良さや現地の人々との関わりを大切に、今日よりも少し良い明日を目指して引き続き活動に励んでいきたいと思います。