普段小学校で食べている物について考えよう!

2023年3月30日

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赤色グループの作用のポーズを取り説明している様子

隊員氏名:住谷 菜槻、山本 恵美
隊次:2021年度3次隊、2022年度7次隊
職種:野菜栽培、看護師
任地:ムコノ県ムコノ
出身県:茨城県、千葉県

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グループワークに積極的に取り組む様子

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グループワークの答え合わせで盛り上がる様子

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野菜スープなど改善策を説明後、意見を伺う様子

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集合写真

2023年2月27日、教育・医療・農業隊員6名で協働し、小学校教育の長井隊員の配属先、ワキソ県キスィンビリ小学校5年生50名を対象に、食育の授業を行いました。
授業では、小学校で食べている給食と購買の食べ物を、含まれる栄養素から3色のグループに分類するアクティビティを行いました。

まず、始めに、食べ物は栄養素によって3つのグループ、赤色、黄色、緑色に分類できることや該当する食べ物を説明した後、グループワークを行いました。
説明では、3色のグループの作用をイメージしたポーズを児童たちと一緒に行い、覚えやすいように工夫しました。例えば、赤色グループの作用は、Building bodyなので、両肘を曲げて筋肉を見せるポーズです。

児童たちにとってグループワークははじめてで、積極的に取り組み、楽しんでいる様子でした。答え合わせの時は大きな盛り上がりを見せました。
答え合わせの後、児童にどんなことに気づいたか尋ねると、「緑色グループには何もない」と、答えた児童がいました。普段、小学校の食事は、炭水化物や脂質を含む黄色グループが多い一方で、タンパク質を含む赤色グループが少なく、野菜や果物など緑色グループの食べ物がありません。普段から小学校で食べている物に、野菜や果物のグループ(緑色グループ)がないことに児童たちが気付く機会となりました。

また普段買うお菓子から、時には野菜スープを買うことを栄養改善方法の一つとして説明しました。野菜スープは、給食の時間に1玉200UGX(約7円)から購入することができます。材料は日によって異なりますが、トマトやなす、小魚などが入っています。

また、児童に事前に絵を描いてもらい、それらを使用したポスターを作成しました。普段から掲示物を目にすることで、バランスの良い食事の理解が深まり、児童たちが緑色グループの野菜や果物を意識して摂るようになれば良いなと思います。

今回の授業は、児童たちの健康と成長に必要な食事を考える機会を作りたいという思いと栄養改善に関心のある隊員が集まり開催しました。児童たちが積極的に、楽しみながらグループワークに取り組む様子がとても印象的で、今後も「楽しみながら学ぶ」ということを意識して、食育の授業を行い、栄養について考えてもらう機会をつくっていきたいです。