世界手洗いの日イベント in Luweero

2021年10月15日

森田麻衣子(2021年度7次隊、コミュニティ開発)

10月15日はユニセフが世界手洗いの日と定めた日で、毎年各国で手洗い普及活動が行われています。ウガンダではこの日、Luweero県の農村部で、世界手洗いの日イベントがRotary Club of KampalaとJICAウガンダ事務所の共同主催で行われました。私はコミュニティ開発隊員として同県Zirobweに10月下旬に赴任することもあり、任地着任前に本イベントに参加させていただきました。

JICAでは現在Amuru県、Busia県、Mukono県、Ngora県でコミュニティ保健強化プロジェクトを実施しており、各県のコミュニティレベルでの保健サービスの強化、住民の意識向上などに力を注いでいます。対象県外であるLuweero県でも上記4県から学び、コミュニティレベルでの保健分野を強化していきたいという希望があり、今回のイベント実施に至ったとのことです。

イベントに参加した住民およびこの地域を担当しているコミュニティ保健ワーカー(village health team)のメンバーにコロナ禍での手洗いの大切さを今一度認識してもらい、更に広い範囲で地域住民に周知してもらうというのが本イベントの主な目的で、手洗いのデモンストレーションから始まり、コミュニティリーダー、医学博士、県の保健担当官等、関係者のスピーチを通じて住民へ手洗いの大切さを呼び掛けていました。また歌手による歌の余興もあり楽しい雰囲気の中イベントが行われました。

イベントを通じて、参加者の一人一人が手洗いの大切さを知るというのはもちろんのこと、このようなイベントを催すほどに自分の住む地域は衛生意識が高いのだという、住民のコミュニティ意識の向上にもつながるのだなと思いました。ウガンダに来て今回初めてこのようなイベントに参加しましたが、ウガンダの農村地域でのコミュニティの重要性を伺い知ることができました。私は稲作普及員として今後地元農家さんと関わっていく予定ですが、農家さんの所属するコミュニティを把握することが、活動するうえでまず大切だと今回のイベントを通じて強く感じました。

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Luwero県での手洗いの日イベント

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イベントに集う参加者たち

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手洗いのデモンストレーションを行う女性

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デモンストレーションを真剣に見る地元住民たち