ウガンダ国マケレレ大学におけるJICAチェア・Japan Weekの開催

2022年4月1日

2022年3月22日から25日の4日間にわたり、国立マケレレ大学及び在ウガンダ日本国大使館と共催で、マケレレ大学大講堂にて「JICAチェア・Japan Week」を実施しました。本イベントはマケレレ大学創立100周年の記念行事の一環として開催されましたが、現在世界中で展開しているJICAチェアとして初めて、日本から講師を現地に招聘して講義を行ったケースとなります。

JICAチェア特別講義では冒頭に、北岡理事長(JICAチェア実施時点)からのマケレレ大学創立100周年に対する祝辞と昨年12月にウガンダの国会にて日本の協力を称するウガンダ国会決議へ採択されたことに対する謝意を示す、ビデオメッセージを放映しました。続いて、DVD「日本の近代化を知る7章(日本語字幕付)」の第3章「戦後日本の政治外交」を上映した上で、政策研究大学院大学(GRIPS)のPRESSELLO Andrea(プレッセーロ)准教授が「日本の戦後外交史-東南アジア諸国に対する日本外交の観点から」と題して特別講義を実施しました。

講義にてプレッセーロ准教授は、安全保障及び平和構築・維持の観点から東南アジア諸国との関係を例に挙げながら日本の戦後外交史について説明し、加えて、冷戦後のパワーシフト時代における日本の特にアジア諸国・アメリカとの外交・安全保障課題について言及されました。続く質疑応答では、日本の外交戦略・課題だけでなく経済発展の背景、現在の日本が抱える社会問題(少子高齢化、自殺等)など多岐にわたる質問など活発な議論が行われ、参加者の好評を博しました。

この他、イベント期間中に在ウガンダ日本国大使館より、福澤秀元大使による特別講演「戦後の日本の協力と経済成長」や日本への留学制度の紹介、日本文化紹介等が行われ、マケレレ大学の学生の日本に対する高い関心を集めました。

最終日のイベントの閉会式では、JICAから日本関連書籍43冊と岩倉使節団とその記録「米欧亜回覧実記」の5巻セットをマケレレ大学に寄贈し、マケレレ大学より、ベッド寄贈されたDVD「日本の近代化を知る7章(日本語字幕付)」と合わせて謝意が示されました。イベントには4日間で延べ900名以上が参加し、盛況のもと閉会しました。

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オープニングセレモニー

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オープニングセレモニー

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オープニングセレモニーにおける福原次長挨拶

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プレッセーロ准教授による特別講義

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質疑応答

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大使館による日本文化紹介

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図書寄贈

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閉会後の記念写真