9月12~22日にかけて、チュキサカ県にあるサン・フランシスコ・ハビエル大学(USFX)大学院公衆衛生学修士コースで、順天堂大学医学部大学院グローバルヘルスリサーチ研究室の講師陣5名が、「日本の保健医療の経験~PHCとヘルスプロモーション」等遠隔オンラインで7講義を実施しました。
又、白山芳久准教授を講師としてボリビアに派遣し、9月20日にスクレ市の同大学本部で、22日にはサンタクルス県のアキノ大学(UDABOL)との2大学共催で対面セミナーを実施しました。セミナーは大学院生、医学生、看護学生、医療技術系学生、現職の保健医療従事者、医学会員、行政職員など、2都市で合計約700名の参加者を得ました。
順天堂大学は約15年にわたるボリビアでのJICA事業実績があり、日本の知見ならびに日本を含むグローバルヘルスの潮流が次世代へ共有される貴重な機会となりました。
ボリビアではガブリエル・レネ・モレノ大学で日本式経営などビジネススクールをJICAチェアで実施してきていますが、加えて、同国の重要な課題である保健セクターでもJICAチェアの開催が期待されていました。
2020年まで15年間にわたって、ボリビアでの技術協力案件の実績がある順天堂大学医学部大学院グローバルヘルスリサーチ研究室は、中南米をはじめ世界各国の大学院生を受け入れており、ボリビアの保健分野への理解が深いことからご協力を頂きました。
来年、創立400年を迎えるチュキサカ県スクレ市のサン・フランシスコ・ハビエル大学大学院は国際化を図っており、公衆衛生学修士課程の最初のモジュール実施にあたり、順天堂大学の協力を仰ぐことになった経緯あります。
10月 2日~ 27日かけて、ガブリエル・レネ・モレノ大学(UAGRM)農学部大学院のディプロマコース「小中規模農家のための市場戦略」が実施されました。JICA専門家、課題別研修委託先等の協力を得て、「日本の農業・農村開発経験」に関する講義を西語にて実施し( 3時間××12コマ)、小規模農家向け市場志向型農業振興( SHEP)、一村一品( OVOP)等の日本の知見を同コースの学生等と共有しました。同コースの正規履修生は 23名、オブザーバーを含めた参加者は約 30名に上りました。
<遠隔講義の様子>
<9月20日(水)セミナー スクレ市(サン・フランシスコ・ハビエル大学医学部講堂)>
<9月22日(金)セミナー サンタクルス市(UDABOL医学部講堂)>