ごあいさつ

ベリーズはユカタン半島の南東部に位置する細長い国(南北270キロメートル、東西110キロメートル)で、国土面積は四国の約1.2倍、人口は約33万人です。肌の色や言語の異なる多様な人種が暮らしており、公用語は英語です。国の東側はカリブ海に面しており、沖合いに広がるさんご礁は、世界第2位の広さを誇り、「カリブ海の真珠」と形容され、また、未開発の熱帯雨林や国内に点在しているマヤ遺跡など、豊かな観光資源を有しています。

近年急速に成長している観光産業とプランテーションで作られる農産物の輸出に支えられているベリーズ経済は、ここ20年ほど順調な成長を遂げてきました。世界銀行の統計では、ベリーズの国民一人当たりの平均収入は中進国レベルにあるとされています。

しかし、中進国レベルになっても、実際のベリーズは様々な問題を抱えています。経済の成長には地域格差があり、特に地方の開発が遅れています。国民の1/3は一日の収入がUSドル1.76以下の貧困状況にあるとされ、南部には貧困率が79パーセントと非常に高い地域があります。インフラが未整備で、教育や医療など社会サービスが行き届かない地方では、非識字率や幼児死亡率がまだまだ高いレベルにあります。また、失業者の多い都市部にはスラムが形成され、生活環境が悪化するとともに凶悪犯罪が急増しつつあります。ハリケーンや洪水の被害も毎年のように発生しており、都市廃棄物の問題や海洋汚染など環境問題も深刻化しています。

JICAは、2000年にベリーズに事務所を開設いたしました。「貧困削減」、「環境と防災」を援助重点分野とし、ボランティア派遣と研修員の受入を中心とした協力を行っています。