自然も多彩で、カリブ海に面し、約450の岩礁と小島、世界遺産に登録されている世界第2位の規模のサンゴ礁、特にダイバーには有名な「グレートブルーホール」がある他、内陸には、熱帯雨林があり、マヤ文明の遺跡が点在するなど、魅力豊かで、これらを目当てに訪れる観光客が多く、観光業が盛んです。
観光業に加え、第一次産業(農業、漁業)が主要な産業であり、以前は、木材がほぼ占めていましたが、現在は、砂糖、バナナ、オレンジなどの柑橘類のジュース、魚介類が主な輸出品です。
一方、ときに大被害をもたらすハリケーンへの対応、熱帯雨林を中心とした生物多様性の保全、さらに廃棄物処理や海洋プラスチックごみ対策など、気候変動・環境問題への取り組みは、第一次産業と観光業に頼るベリーズの人々にとって喫緊の課題です。また、地方における高い貧困率など様々な社会的・経済的格差が存在しており、その是正も大きな課題となっています。
ベリーズにおけるJICA事業は、2000年に青年海外協力隊の派遣が開始されて本格化し、2025年には、協力隊派遣60周年とともにベリーズ協力隊派遣25周年を迎えました。この間、教育、環境、スポーツ、ITなど様々な分野でのべ200名を超える海外協力隊員がベリーズ国内各地で活躍して高い評価を受けています。また、日本での研修を修了したベリーズ研修員は、1986年以来300名以上に上っています。さらに、農業、観光、環境などの分野で技術協力も展開中です。
そして、ベリーズは、中米地域とカリブ地域の両方に重なり、地域での広域事業を進める上でモデルプロジェクトを実施するのにふさわしい国とも言えます。
JICAベリーズ支所は、これまでの蓄積を大切にしつつ、ベリーズの方々との対話を通じて、課題解決に取り組むとともに、両国間の友好と信頼の絆をさらに深めていきたいと考えています。
多くの日本のみなさまに、魅力に富んだベリーズをより知っていただき、当地の人々と交流・連携が広がっていくことを期待しております。
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ベリーズ支所
支所長 守屋 貴裕
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