ごあいさつ

ボツワナ支所長
石田 幸男

ボツワナは1966年に独立して以来、一度も紛争などを経験することなく、平和な国づくりを進めてきました。その結果、ボツワナは民主主義が定着している国として高い評価を得て、経済的にもアフリカで4位と高い経済水準に達しています。これらの発展の背景としてはダイヤモンドの産出が最大の要因となりますが、平和を希求する人々の努力と得られた収入を社会開発に有効に活用してきた政府があったことも大きな要因であると思います。

ダイヤモンドを中心とする鉱業セクターはGDPの20%を占め、また、輸出の90%にまで達しています。こうしたダイヤモンド産出もあと数年でピークを迎え、その後減少していくとの予測が出ています。政府はこうした単一資源に依存した経済構造を変えるべく、産業多角化を目指す政策を推進しています。鉱物資源に代わる新たな産業(製造業や観光分野など)を育成するために、いっそう人材育成と技術移転そしてインフラ整備が必要となっています。

JICAは当地にて1992年に青年海外協力隊派遣を皮切りに協力事業を開始し、既に20年が経過しました。現在、ボランティ派遣のみならず技術協力や円借款など様々な形で事業を行っています。当国の社会・経済の持続的な発展のために、産業多角化と地方における貧困緩和を二本柱として事業を展開しています。産業育成を進め、同時に地方における経済を活性化することにより、都市農村間のバランスのとれた発展を実現することが重要です。

今後、JICAは様々なツールを活用し、また日本の民間企業や自治体・大学・NGOなどのご助力も得つつ、オール・ジャパンの一員として効果ある協力を行っていきたいと思います。そのためにも、ボツワナ国の置かれている社会や経済の状況を十分に把握し、関係機関や人々と密に対話していくことにより、現地のニーズに合致した事業を展開していきたいと考えております。ボツワナ国に対して、長期的な発展を目指すという大きな視野を持ちつつ、人々への繊細かつ暖かい眼差しを持ちながら、持続的な支援を続けていきたいと考えています。