日系社会との連携

JICAはかつて、日本からブラジルへ渡航した日本人移住者に対し、その渡航・移住手続きや、入植地の整備、資金融資などを通じて、定着や生活の安定を側面から支援してきました。移住100周年を過ぎた今日では、日系社会との連携強化を通じた日伯関係の強化を目的とし日系社会支援事業を行っています。

日系社会ボランティア事業

中南米の日系社会で自分の持っている技術や経験を活かしてみたい、という日本の青年及びシニアを、ボランティアを必要としている日系社会に派遣する日系社会ボランティア事業を行っています。日系社会ボランティアは、移住者・日系人の人々とともに生活、協働しながら、地域社会の発展のために活動しています。

日系研修事業

日本の地方自治体、NGO、大学、公益法人、民間企業などが、中南米の日系人への技術協力を通じて、国づくりに貢献することを目的としJICAと共同で研修員受入を行っています。属する地域の発展に必要な技術や知識を習得しようとする日系人が対象となります。

日系第三国日系専門家

高い専門技術を持つ日系人を、その技術を必要としている中南米諸国やポルトガル語圏アフリカ諸国などに専門家として派遣しています。この事業は1998年から実施されており、これまで約15カ国に200名以上を派遣してきました。日伯連携による三角協力が推進される中、日系人専門家の活躍が期待されています。