タパジョス川流域メチル水銀に関する保健監視システム強化プロジェクト

  • 実施機関:エバンドロ・シャガス研究所、パラ連邦大学熱帯医学研究所
  • 対象地域:ベレン市 他
  • 実施期間:2007年9月30日〜2009年9月29日

背景

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アマゾン地域では過去に金採掘業の影響による水銀汚染が存在しており、JICAは1994年から2001年までの間、国立水俣病総合研究センターの協力により、短期専門家の派遣や研修員受入を通じ、鉱山動力省、保健省エバンドロ・シャーガス研究所、パラ連邦大学等に対し、水銀分析技術や水銀中毒診断に係る技術移転を行ってきた。しかし、調査対象地区であるタパジョス川の水銀汚染状況(面的な広がりと汚染の程度)及び感覚障害をはじめとする人体への影響や予防対策等については、カウンターパート機関の予算、人員、技術等の問題から、現地機関では十分な調査結果が出せないという状況を踏まえ、各関係機関が協力して調査を実施する必要性が認識され、パラ連邦大学とエバンドロ・シャーガス研究所の2機関が共同で実施機関となり、その他の関係機関の協力も得た体制で調査を実施するとの計画のもとに、これに必要な技術及び人材育成に係る協力要請がなされ、多くの機関の参加により、2007年9月末より案件を開始することとなった。

上位目標/プロジェクト目標

プロジェクト目標

タパジョス川のメチル水銀の保健監視体制が強化される

期待される成果

  1. メチル水銀汚染に係るモニタリングシステムの能力向上
  2. タパジョス川流域住民のための健康モニタリングの改善
  3. メチル水銀に係る川岸住民への啓発活動の強化
  4. メチル水銀に関連する健康問題を防ぐためのネットワーク構築

活動

0.フィールド活動(伯側機関による)
1.-1 短期専門家派遣による水銀汚染対策への評価・指導
1.-2 メチル水銀検査の品質管理のための本邦研修
2.-1 診断及び鑑別診断能力のための本邦研修
1.-3/2.-2 機材供与及び使用法指導(必要性を判断のうえ)
3.-1 メチル水銀に関する住民啓発活動改善のための能力強化
4.-1 メチル水銀にかかる国内ネットワークを作るためのセミナー、ワークショップの開催