アマゾン遠隔地学校における健康づくりプロジェクト

  • 実施機関:NPO法人HANDS及びマニコレ市保健局・教育局
  • 対象地域:マニコレ市
  • 実施期間:2007年9月1日〜2010年2月28日

背景

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ブラジルの中でも特に貧しいアマゾナス州マニコレ市の小中学校では、マラリア、デング熱、寄生虫感染、下痢症、栄養失調、発育不全、10代前半の望まれない妊娠等の小中学生を取り巻く深刻な保健問題が存在します。しかしながら、同市は大小多数の河川に分断されたコミュニティから成り立っており、市街地以外に病院はありません。このため、学校での「保健」科目の実施と、それによる正しい保健知識の普及が、住民が自ら健康を守る手立てとして、市当局や地域住民から要望されてきたものの、市の財政不足・人材不足等の問題から、これまで実施されてきませんでした。NPO法人HANDSは、コミュニティ・ヘルス・ワーカー(CHW)の機煤E迫ヘ向上を目的とした、草の根パートナー型「アマゾン地域保健教科プログラム」(2003年10月〜2006年3月)の経験があることから、この経験を活かし、学校保健活動の実施を通じて、マニコレ市遠隔地の小中学生の健康水準が向上することを目指すプロジェクトを実施することになりました。

上位目標/プロジェクト目標

プロジェクト目標

マニコレ市遠隔地の小中学生の健康水準が向上する。

活動内容

  1. 学校保健委員会が各学校に設置される。
    1. 学校保健委員会設置及び同委員会活動の促進
  2. 小中学校を取り巻く学校環境が、保健衛生面から見て適切に整備される。
    1. コミュニティ保健ワーカー、教師、コミュニティ住民を対象とした、学校設備修繕・改善・管理維持のためのトレーニング
    2. 学校設備の修復・改善のための資材支援
  3. CHWと小中学校教師が適切に保健教育を実施できる。
    1. 保健教育教材の充実
    2. 保健教育教授法に関するコミュニティ保健ワーカー及び教師対象トレーニング
    3. 保健教育指導のスーパーバイズ
  4. 小中学生がコミュニティで保健啓発活動を行なうことができる。
    1. 生徒によるコミュニティ向け保健キャンペーンの実施支援