ブラジルの中でも特に貧しいアマゾナス州マニコレ市の小中学校では、マラリア、デング熱、寄生虫感染、下痢症、栄養失調、発育不全、10代前半の望まれない妊娠等の小中学生を取り巻く深刻な保健問題が存在します。しかしながら、同市は大小多数の河川に分断されたコミュニティから成り立っており、市街地以外に病院はありません。このため、学校での「保健」科目の実施と、それによる正しい保健知識の普及が、住民が自ら健康を守る手立てとして、市当局や地域住民から要望されてきたものの、市の財政不足・人材不足等の問題から、これまで実施されてきませんでした。NPO法人HANDSは、コミュニティ・ヘルス・ワーカー(CHW)の機煤E迫ヘ向上を目的とした、草の根パートナー型「アマゾン地域保健教科プログラム」(2003年10月〜2006年3月)の経験があることから、この経験を活かし、学校保健活動の実施を通じて、マニコレ市遠隔地の小中学生の健康水準が向上することを目指すプロジェクトを実施することになりました。
マニコレ市遠隔地の小中学生の健康水準が向上する。