サンタクルス日本病院、開院83周年を記念して「サンタクルスがんセンター(COSC)」を開設。

2022年7月14日

サンタクルス日本病院開院83周年記念に合わせ、JICAの助成金事業で設立を支援したサンタクルスがんセンター(COSC)の開所式が6月28日に行われました。本助成金はサンタクルス日本病院内放射線治療部門の同センター設立のための工事に加えて放射線治療を患者の負担の少ない短時間かつ高品質で実施するための放射線治療最新機材を整備したものです。開所式にはロドリゴ・ガルシア サンパウロ州知事、林禎二 在ブラジル日本国大使、江口雅之 JICAブラジル事務所長等が出席し、各出席者より祝辞とともに同センターが日系社会だけでなくブラジル社会全体のために医療分野で貢献していくことへの期待が示されました。

サンタクルス日本病院は1939年の設立以来、ブラジルの日系社会を代表する病院の一つです。年間100万件以上の診察を行っており、40以上の医療専門分野と豊富な設備を駆使した複雑性の高い医療サービスを提供しています。この度同病院は放射線治療部門に加えて、化学療法部門の内製化、8つの治療室を備えた輸液エリアおよび多職種協同専門医療チームのリニューアルを行いました。

JICAは「世界保健イニシアチブ」のもと、2021年に多くの日系病院・福祉施設に対して設備導入や施設改修のための助成金事業を実施しており、今次がんセンターの整備もその一つです。また、サンタクルス日本病院はこれまでJICAの研修事業やボランティア派遣等を通して長らく協力関係にあります。今次がんセンター開設およびサンタクルス日本病院83周年に祝意を表すと共に、JICAは今後もブラジルの日系病院を支援していきます。

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サンパウロ州知事及び来賓一同

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サンパウロ州知事ロドリゴ・ガルシア氏及び来賓者と共に病院エントランスにて

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放射線部門でJICA助成金で購入した最先端機器1)

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放射線部門でJICA助成金で購入した最先端機器2)