高齢者社会福祉法人「憩いの園」施設改修工事落成式にJICA出席

2022年8月30日

8月9日、JICAブラジル事務所江口所長はドン・ジョゼ・ガスパル社会福祉センター(憩いの園)を訪問し、同センターの施設等整備改修工事の落成式に出席しました。

今回の改修工事は、JICAが2021年度に実施した「移住者の団体に対する助成金交付事業」において実施したもので、約70名の高齢者対応が可能な施設として50以上の浴室を改修した他、調剤薬局の建設、厨房・中央食堂の改修、車いすや業務用洗濯機、病床など高齢者介護のための資機材導入も行われました。
憩いの園は、宮越千葉太氏、石原桂造氏、高橋勝氏、そして「ブラジル日系移民の母」と呼ばれる渡辺トミ・マルガリーダ氏の4名により設立されて以来、今年で64年目を迎えます。

現在、憩いの園には42名の高齢者が2か所の半独立および独立した居室に住んでいます。新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年以降新規入会者は無く、今年8月から新規入会を再開し新たに30名の高齢者を迎える予定です。
憩いの園が創立64周年を迎えるにあたり、同センターがブラジルにおける日系移民の歴史に重要なレガシーを残してきたことにお祝い申し上げるとともに、JICAは今後とも日系社会とブラジル社会の連携促進のために活動を続けていきます。

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式典に出席した日伯関係者

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記念プレート

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施設の入居者からの手作りプレゼント

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JICA助成金で建設された薬局の視察