JICAブラジル事務所がUNHCRブラジルとベネズエラ難民支援に係る協力覚書を締結

2022年8月30日

8月15日、JICAブラジル事務所江口所長はブラジル国内のベネズエラ難民支援の中心アクターであるUNHCRブラジルとの協力覚書に署名しました。署名式には、同国で難民受入を所管する市民省も同席しました。

現在ブラジルには、ベネズエラから約262,500人の難民が流入しています。本覚書は、ブラジルの難民、特に国内のベネズエラ難民支援のための両機関間の連携促進を目的としたもので、JICAとして直接ベネズエラ難民を支援するのは今回のブラジルが初となります。

UNHCRとJICAの連携は、1999年、当時日本人初の国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子氏のイニシアチブにより開始しました。緒方氏はその後2003年から2013年までJICA理事長を務めています。両機関での連携は主要な難民受入国(ウガンダ、ヨルダン、バングラデシュ等)での事業の実施等多岐に渡ります。

今回のUNHCRブラジルとの連携により、ブラジル国内におけるベネズエラ難民に係る深い理解と平和的共存を促進し、ブラジル社会に貢献することが期待されます。

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Niusarete Lima 伯市民省難民問題部局補佐(左)、江口雅之 JICAブラジル事務所長(中央)、Federico Martínez-Monge UNHCRブラジル事務所長(右)

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本覚書により、ブラジル国内の難民問題解決に向けた相互連携が促進されます。

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署名式の様子。