JICA×国連南南協力事務局(UNOSSC)×ブラジル協力庁(ABC)共催の第三国研修「南南協力、三角協力マネージメント能力強化フェーズ2」が終了

2022年9月2日

日本の支援によるブラジルにおける南南協力、三角協力は、共通もしくは類似した課題、言語、文化を持つ国々に対し、その共通、類似点を活かし、受益国の開発を促進することを目的に1985年から実施されてきました。2000年の日伯パートナーシッププログラム締結を契機に、日伯、第三国による三角協力はさらに強化されてきました。

本第三国研修(TCTP:Third Country Training Prgram)は、2012年から2016年に実施した「南南協力、三角協力マネージメント能力強化」の第2フェーズとして、2020年に開始しました。この取り組みは、南南協力、三角協力の今後の更なる発展を目指し、実施国、受益国及びこれまで協力実績のなかった国を対象にプロジェクトマネージメント手法に係る研修を行うことで、世界各国によるの南南協力、三角協力展開の可能性を拡大することを目的としたものです。本研修は、日本と共に数多くの三角協力事業を実施してきたブラジル及び国連機関において南南協力、三角協力を所掌し、かつ、新興国・途上国と幅広いネットワークを有するUNOSSCと共同で実施しました。

2020年度はコロナ禍を受け、オンラインにてワークショップを行いましたが、その後、入国制限の緩和によりブラジル国内受入も可能となったことから、本2022年度は、8月29日から9月2日の期間に、ブラジルの首都ブラジリアにおいて中南米、アジア、アフリカ、中東から南南協力、三角協力に携わる政府機関関係者21名を招聘し、対面式にて研修を実施しました。参加者は、南南協力、三角協力の基本概念を学び、計画・調整・交渉・実施について参加国間で活発的に経験の交換・意見交換がなされ、そこから得られた情報を基に自国の現状に応じた各国の計画を策定しました。

日本とブラジルが南南協力、三角協力の普及と能力強化促進に大きく貢献し、同研修から得られた知見を活かして各国による今後の協力が実施されることを期待します。

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研修員集合写真

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JICAからはPDCAサイクルについて発表