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- 【エクアドル⇔東京都】異文化理解って実は身近なこと?-江東区立第二亀戸中学校(2025年12月)
2025年12月19日、東京都の江東区立第二亀戸中学校に向けた、JICAオンライン国際協力出前講座を行いました。1年生の77名が参加し、エクアドルで活動中のJICA海外協力隊、新井一麦(あらいかずみ)さんを講師に迎え、学校から要望のあった異文化理解をテーマにお話いただきました。新井さんは、同国の南西部に位置し、太平洋に面するサンタエレナ県の海洋保護区で、環境教育隊員として活動されています。
【異文化理解って実は身近なこと?】
講座は新井さんの自己紹介のあと、早速アクティビティから始まりました。生徒の皆さんそれぞれが自分の異文化体験を振り返り、その時の感情を思い出しました。「異文化」というのは、国や文化の違いに限らず、実はクラス間や友だちの間、または地域や世代間の違いなども含まれ、身近なところでも日々私たちは経験しています。
それを体験するために、まずは2人1組のペアになり、一人は、その異文化体験で出会った人を演じ、もう一人は質問を通して、どんな特徴を持つ人やグループなのかを推測するというものでした。その後、相手を理解するためにどんな工夫をしたかを、グループでシェアしました。最後に代表で紹介してくれた生徒からは、「自分の考えや思いを相手にそのままぶつけたら相手が悲しそうでした。それぞれに考えの違いがあるから、自分の意見が正しいとか、自分がこうだと思ったとしても、それをそのまま相手にぶつけちゃうのはだめなんだと学びました。」という発表をしてくれました。異文化理解と聞くと、一見、外国の違う文化について想像しがちですが、実は普段の生活でも体験しているということをあらためて知り、生徒の皆さんも異文化理解についての認識が新たになり、さらに理解度が深まったのではないでしょうか。
自らの経験をもとに異文化理解を深めるアクティビティ
2人で話したことをさらに大きなグループでシェア
異文化理解の機会は実は日常の中にたくさんあります!
【“あたりまえ”は存在しない!?】
大学生の頃から野生生物について興味があった新井さんは、いつか保護区で働いてみたいという想いからJICA海外協力隊に参加したそうです。生物多様性豊かなエクアドルで、夢だった保護区で活動し、小学生や地域住民への環境教育だけでなく、生態系の調査や監視管理、観光客への対応などを行っています。野生生物を身近で見ることが何よりも幸せだと話してくれました。充実した活動の中でもやはり文化の違いを感じることはたくさんあるそうで、「世間的にこうあるべき」「それが普通」と思っていた「あたりまえ」は存在しない、ということを感じているそうです。
たとえば、環境教育の啓発活動で訪問する学校では、授業が始まってから教室に来る生徒がいたり、授業中に立ち上がって自由に行動することに驚いた一方で、生徒全員が自分の意見や主張をしっかり発言することができることは素晴らしいと感じたそうです。また、環境教育のイベントを実施する際、エクアドルのスタッフは日本のように事前に入念に準備をせず前日のみ準備するなど文化との違いに戸惑ったりもしたそうですが、当日は、発言に長けている人たちも多く、臨機応援に対応できてしまう、など、日本との違いを感じながらも、彼らから学ぶこともたくさんあるというお話をしてくれました。
このような経験は自分がマイノリティになるという異文化に身を置くことで初めて気づくこともありますが、最初のアクティビティで学んだように、日本にいても、実は相手を理解する工夫は日常生活でも体験しています。学校の先生によると、このアクティビティがとても楽しかったという感想が多かったようで、実際に、活発に参加する生徒の姿が数多く見られました。生徒の皆さんも、これからもたくさんの異文化に触れ、新井さんのメッセージにもあった「対話」をたくさんすることで、お互いを理解するさまざまな方法を習得して、世界に羽ばたいてほしいです。
世界自然遺産でもあるガラパゴス諸島では、こんなふうにアシカが道端などに普通にいるそう!
日本との違いはたくさんあるけれど、彼らから学ぶこともたくさんあります
相手を理解するためには「対話が大切」
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