- トップページ
- 国際協力について
- 見たい・聞きたい
- 国際協力出前講座
- 実施レポート
- 中学校・高校の実施レポート
- 【ベトナム⇔静岡県】(ベトナム研修旅行事前学習)小さな優しさが世界を変える-静岡県立浜松西高等学校中等部(2026年5月)
2026年5月20日、静岡県立浜松西高等学校中等部に向けて、JICAオンライン国際協力出前講座を実施しました。中学3年生140名が参加し、ベトナムで日本語教育隊員として活動中のJICA海外協力隊、甲斐菊美(かいきくみ)さんを講師に迎え、任地であるハノイや活動先のハノイ大学の様子、ベトナムでの暮らしや活動についてお話しいただきました。
本講座は、同校が実施するベトナム・ハノイへの研修旅行の事前学習の一環として、お申込みいただきました。
【研修旅行で行くベトナムってどんな国?】
日本の学校を退職後、ベトナムのハノイの中学校や高校で日本語教師として勤務し、現在はJICA海外協力隊として再びベトナムで活動している甲斐さん。現在は、ハノイ大学日本語学部で大学生や社会人に日本語を教えています。
講座では、ベトナムの教育事情や文化、暮らしについて紹介いただきました。甲斐さんは、「日本では当たり前にある設備が十分に整っていない学校も多い」と話し、急激な人口増加に伴う教育環境の課題について説明してくださいました。
生徒たちは、研修旅行で現地の学生との交流を予定していることから、ベトナムの現状や課題について理解を深める貴重な機会となりました。
また、ベトナムに関するクイズでは、生徒たちが事前学習で調べていた知識を活かしながら積極的に参加している姿が見られました。
毎年80名くらいの学生が日本に留学やインターンシップで来日しているのだとか
挨拶や生活・文化などさまざまなクイズを出題!
【ベトナムで見つけたたくさんの“びっくり”】
甲斐さんからは、ベトナムでの生活の中で驚いた出来事も数多く紹介されました。
その一つが、昼寝文化です。学校では、生徒も先生も昼休みに昼寝をすることが一般的で、当初は戸惑ったものの、実際に体験してみると午後も元気に活動できることから、合理的で健康的な習慣だと感じたそうです。
また、ベトナムを象徴する存在として紹介されたのがバイク文化です。
多くの人が移動手段としてバイクを利用し、家族での移動や宅配など、さまざまな場面で活躍しています。
さらに、交通量の多い道路をなかなか渡れずに困っていた甲斐さんを見かけた現地の方が、手を引いて道路を渡らせてくれたエピソードも紹介されました。異国の地で感じた人々の優しさは、今でも心に残っているそうです。
甲斐さんは、「小さな優しさや相手を理解しようとする気持ち、その一歩が世界を変える力になる」というメッセージを生徒たちに届けてくださいました。
ベトナムのお昼寝文化!
生活になくてはならないバイク
【ハノイ大学の学生への事前インタビュー】
研修旅行では、現地の高校生と交流が予定されています。講座当日は大学の休暇期間と重なったため、学校から事前に寄せられた質問をもとに、ハノイ大学の学生へのインタビュー動画を撮影していただきました。
動画では、ベトナムの若者たちの日常や日本への関心などが紹介され、生徒たちは現地の学生をより身近に感じることができた様子でした。
ベトナムの学生は日本語でインタビューに答えてくれました
授業のチャイムは太鼓の音!
【生徒の感想】
講座後には、
「学校で昼寝の時間があることを知って驚いた」
「教育面だけでなく、生活面でも日本との違いがあることがわかった」
「言語が違っても、相手を理解しようとする気持ちを持つことがまずは大切だと思った」
「文化の違いを楽しみながら交流することで、自分の視野が広がると感じた」
「インターネットだけではわからないベトナムの姿を知ることができた」
「研修旅行では言語の壁を恐れず、自分から積極的に話しかけたい」
といった感想が寄せられました。
今回の講座を通して、生徒たちはベトナムの文化や人々の暮らしについて理解を深めるとともに、異文化を理解しようとする姿勢の大切さを学びました。
現地での出会いや交流を通じて、今回の学びがさらに深まり、実りある研究旅行となることを期待しています。