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- 【タンザニア⇔山形県】“教育”のパワーを信じて-最上町立最上中学校(2026年7月)
2026年7月16日、山形県の最上町立最上中学校に向けて、JICAオンライン国際協力出前講座を実施しました。中学3年生66名が参加し、現在タンザニアで理科教育隊員として活動中のJICA海外協力隊、鈴木風花(すずきふうか)さんを講師に迎え、活動の紹介や現地の生徒との交流を行いました。
【“教育”のパワーを信じて】
鈴木さんは、中学生の頃に社会問題の解決策について考える授業を受けた際、「どんな社会問題も教育が解決の鍵になるのではないか」と感じたそうです。その思いを原点に教員の道へ進み、好きな物理を教えながらも、「もっと多くのことを生徒に伝えたい。そのために自分自身の経験や知識を広げたい」という思いから、JICA海外協力隊に参加しました。
現在は、タンザニアで中高生に物理を教えるほか、地理や歴史の授業で日本について紹介する特別授業も実施するなど、教育を通じた国際協力に取り組んでいます。
【限られた時間や環境の中で何ができる?】
開発途上国の教育現場では、教師や教室の不足に加え、教材や文房具など、学習環境が十分に整っていないことも大きな課題です。
鈴木さんの活動先でも、定規や消しゴムを全員が持っているわけではありません。そのため、黒板の内容をノートに写す際には、文房具を順番に借りて使う必要があり、授業がなかなか進まないこともあるそうです。
鈴木さんは日本の生徒たちに「そんな状況だったら、あなたならどうする?」と問いかけました。そして、文房具を寄付することも一つの方法かもしれないものの、それはあくまで一時的な解決策であること、まずはタンザニアの教育制度や社会課題、各家庭の事情、現地の人々の価値観などを知り、日本の常識だけで目の前の出来事を判断しないことの大切さを伝えました。
そうした現地での経験を通して、鈴木さんがあらためて立ち返ったのが、自身の原点である「教育の持つパワー」でした。
タンザニアで活動できるのは、限られた2年間。その中で自分にできることは、現地の生徒たちの思考力や表現力を育み、また、日本をはじめとする他国についても学ぶ機会を提供し、彼らの視野を広げること。そして、そうした学びの積み重ねによって、彼らが社会の課題に気づき、「変えたい」と思ったときに自ら行動できる力を育むことこそ、自分の果たすべき役割だと語ってくれました。
アフリカ布を使った衣装やバックを紹介してくれました
開発途上国の教育現場の課題とあなたならどう向き合う?
真剣に耳を傾ける最上中の生徒たち
【現地の生徒たちと交流】
体験談の後には、校内ツアーを実施。敷地内を歩きながら、出会う先生方や学校スタッフと自然に挨拶を交わす鈴木さんの姿からは、現地に溶け込み、日頃から信頼関係を築いている様子が伝わってきました。
その後は日本と現地の生徒たちとの交流を実施。最上中学校の生徒が日本に関するクイズを出題したり、タンザニアの生徒が日本の生徒へ質問をしたりと、緊張しながらも互いに笑顔で交流を楽しむ時間となりました。
同僚の先生も登場
タンザニアの生徒へ日本クイズを出題!
タンザニアの生徒からは日本の生徒にたくさんの質問がありました