ブラジルに住んでいる人から直接聞く!日系人の生活・文化

2023年11月16日、えりも小学校の児童に皆さんに向けた、JICA国際協力出前講座を行いました。4年生の皆さん14人が参加し、JICA日系社会ボランティアの春田かほるさんからブラジルについて学びました。

えりも小学校4年生の皆さんは、学習発表会で外国について調べ知ったことを発表します。これまでいろいろなことを調べてきたため、ブラジルの文化や日系人の存在についてすでに知っていましたが、それはインターネットや本で調べられる範囲に限られていました。この出前講座では、今ブラジルに住んでいる方から、直接お話を聞くことができました。私たちは自分の両親の名前は知っています。自分のおじいさんおばあさんお名前も憶えている人は多いでしょう。しかし、ひいおじいさん、ひいおばあさんの名前を知っている人は少ないでしょう。現在の日系ブラジル人にとって、最初に日本から渡ってきた日系1世は、そのくらい離れた世代になっています。ブラジルに住む日系人が今どんな生活をしているか、町で見つけられる日本文化にはどんなことがあるか、そして華やかなイメージのリオのカーニバルの裏側にある文化や歴史についても説明いただき、まさにそこに住んでいる人にしかわからないことを知ることができました。画面越しですが、現地の食べ物や、日本語が名前に入っている商品を見せてもらい、数十年前に船に乗ってブラジルに渡った日本人が、現地に根を下ろしがんばっていることが分かりました。

私たちはどうして「文化」について学ぶのだろうか? という問いかけがとても印象的です。外国の文化を知るということは、自分の文化を考えることでもありますし、他の人を尊重するということでもあります。最後に春田さんから、この出前講座に参加した児童の皆さんが、これからも様々な文化に興味を持ちお互いを認め合い平和を大切に思う人になるよう心から願っています、というメッセージが送られました。

街で買えるスイーツを見せてもらいました

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ブラジルの薬局で買える咳止め薬。「Seki」という日本語の商品です。

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