ベトナムと日本の似ているところ、違うところ!違いに驚いたそのあとは、、、

2023年11月30日、新宿区立落合第二小学校の生徒の皆さんに向けた、JICA国際協力出前講座を行いました。6年生の皆さん26人が参加し、JICA海外協力隊の福﨑聖子さんからベトナムについて学びました。

今回のオンライン出前講座は、落合第二小学校の福成先生の「生徒たちはベトナムについて学習しており、講師の方へ色々と質問し対話の中で異文化理解を深めてもらいたい。JICA海外協力隊の方々のようにベトナムで社会のために働く日本人も居れば、日本にも沢山ベトナムの方が働いており、日本の社会を支えているということ、お互いに支え合っていることを実感してほしい。」との思いが実現したものです。

講師の福﨑さんは、ベトナムの北西部のコーヒーの産地として有名なソンラ省のリハビリテーション病院に言語聴覚士として勤務されています。

講座が始まる前から、アクションカメラを片手に街に出て、市場からご自宅までの街の様子を中継して下さいました。残念ながらちょうどお昼休みの時間だったため、ほとんどのお店は閉まっていましたが、それでも通りがかりの現地の方に声をかけて下さり、ご一緒に写ってくださり、児童の皆さんには街の様子の一端を感じて頂けたのではないかと思います。

講座が始まると、自己紹介から始まり、ベトナムと日本とで似ているところ違うところ、少数民族のこと、食べ物や伝統衣装について写真を見せながらお話をして下さいました。福﨑さんの巧みな話術により、受講していた皆さんのリアクションもよく非常に楽しそうでした。質問タイムでは、現地の食べ物についてのお話の際に昆虫食について紹介して下さったこともあり、食べて一番おいしかった虫は?一番おいしくなかった虫は?といった質問が多数ありました。

最後に、講師の方から「ベトナムは日本と違うことが多い。違いについて驚くことは自然なことではあるが、その違いに上下や優劣をつけるのは良くない。違いがあることを対等に受け止めることが重要。それは外国と日本の間だけではなく、お友達や家族の間でも同じで、日頃から違いを認め合うようになれると良い。でも必ずしも相手と同じになる、合わせる必要はない。」とのメッセージが参加していた皆さんに送られました。

講座が終わった後の児童の皆さんからは、認め合う大切さ、上下をつけないこと、互いの文化や考えを大切にすること、自分たちに「引け目」を感じないこと、違いや同じところがたくさんあり驚き、発見や面白さがある、もっと知りたいと感じた、強みを生かしていくことが大切、などの振り返りがありました。

アクションカメラからの街の映像

アクションカメラからの街の映像

講師の体験と共に、自分と異なるもの、状況に接した時に、自分はどんな反応をしているか考えてみることが大事という講師からのメッセージ

講師の体験と共に、自分と異なるもの、状況に接した時に、自分はどんな反応をしているか考えてみることが大事という講師からのメッセージ