ガーナの「当たり前」を学ぶ。生中継アリ!JICA国際協力出前講座

2023年11月30日、浪速中学校の生徒に皆さんに向けた、JICA国際協力出前講座を行いました。浪速中学校全学年の皆さん408人が参加し、JICA海外協力隊の大内清加さんからガーナについて学びました。

この出前講座で、浪速中学校の生徒の皆さんは、今ガーナに住んでいる方から直接お話を聞くことができました。私たちは壁のある、天井のある学校で勉強できることが普通だと思っています。しかし、ガーナでは、窓にガラスがない、掲示物が破れている、壁がぼろぼろだったりします。

まず、世界の中でガーナの位置を知ることから始めました。浪速中学校からどれくらい離れたところにガーナがあるかを学びました。また、ガーナで話されているエベ語(こんにちは)にも触れ、みんなで元気にエベ語を発音して楽しみました。さらに、ガーナのダンスのビデオをみたりしました。料理についても学びました。ガーナの現地料理は鶏とやぎがメインで、基本的に辛いとのこと。また、主食は「フフ」でキャッサバの粉をついてお餅のような形にしていくものです。

奴隷についての悲しい歴史も学びました。また、アフリカ布の紹介もありました。基本的にはみんな色が鮮やかですが、民族ごとに少しずつ柄や色が異なり、みな自分の民族を誇りに思っていることがわかりました。

後半は、ガーナの「当たり前」を学びました。まず、路上で物を売る人たちは、売りたいものを頭にのせる「当たり前」です。先生も15kg載せて運べるようになったそうです。また、お葬式でも陽気に歌う「当たり前」。ガーナの人は決して悲しく死者を送りだしたりはしません。近所の人たちが「当たり前」に助け合う文化も素晴らしいとの紹介もありました。

スマートフォンをもって部屋を飛び出し、ガーナの町をみせてもらった後、先生から、ガーナの文化のいいところ、そしてその理由について問いかけがあり、生徒たちはそれぞれ紙に書きだし、ペアになって発表しあいました。講師からは、「日本で当たり前のことが、世界で全く通用しない。しかし、その違いを楽しむようにすればよい」とのアドバイスがありました。

最後に会長から、お礼のご挨拶がありました。「当たり前のことを当たり前と思わないことが大事であることを学んだ」、と言っていたことが印象的でした。

大内さんがスマートフォンで、ガーナの町を案内してくれた(朝から掃除をしている子どもたちの姿)。

大内さんがスマートフォンで、ガーナの町を案内してくれた(朝から掃除をしている子どもたちの姿)。

大内さんがスマートフォンで、ガーナの町を案内してくれた

大内さんがスマートフォンで、ガーナの町を案内してくれた

路上で物を売る人たちは、頭に積んでいるのがガーナの独特の光景

路上で物を売る人たちは、頭に積んでいるのがガーナの独特の光景

ガーナでは、お葬式は悲しむことではなく、むしろ踊って歌って明るいイベント

ガーナでは、お葬式は悲しむことではなく、むしろ踊って歌って明るいイベント