【スリランカ⇔広島県】世界の視点から、SDGsの実態を知ろう!-広島市立河内小学校

2024年1月15日、東広島市立河内小学校の児童に皆さんに向けた、JICA国際協力出前講座を行いました。この日は、JICA海外協力隊の環境教育隊員としてスリランカで活動を行う南優香さんから、スリランカでのSDGsの実態について学びました。SDGsはよく聞く言葉ですが、それって具体的にはいったいどんなものか、イメージしにくいですね。スリランカには、どんな「SDGs」の実態があるのでしょうか。

まずは、講師の南さんからいろいろな写真を見せてもらいながら、スリランカについて紹介してもらいました。日本から飛行機で約9時間かかるところにあり、街の様子や文化が日本とはいろいろ違います。反対に、お米がよく食べられる、お寺があるなど、日本と共通している部分もあります。スリランカで話されている言葉は主に、シンハラ語、タミル語の二つだそうです。一つの国でも言葉が二つあるなんて、おもしろいですね。

SGDsについてのクイズも出されました。正解できた児童からは、「やっぱり!」と声が上がっていました。一方、世界に書いたり読んだりできない人が多くいることは、児童の皆さんにとっては驚きでした。次にスリランカの例がいくつか紹介されました。実は、スリランカは安全な水へアクセスできる人の割合が高い国です。一方で、使った後の水の処理がうまくできていないことが課題です。川の上流にはきれいな水が流れているのに、下流に行くと茶色く濁って臭い水に変わってしまうそうです。

講座の最後に、講師の南さんから児童の皆さんへ、「すこしずつ たのしみつつ できるはんいで」というメッセージが送られました。世界にはたくさんの課題があり、全てを一気に解決することはとても難しく思えます。SDGsで重要なのは、私たちひとりひとりが自分には何ができるのかを考え、できる範囲で、小さくても行動を起こすことです。そのためには、SGDsと自分のつながりを知ることや、つながりを想像することが大切です。この講座でも、私たちが普段使っているもの、着ているものや食べているものが、いろんな国の人々と関わっていることを想像してみました。児童からは「身の回りから、できることを始めます」という宣言が聞けました。

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シンハラ語、タミル語でごあいさつ

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スリランカの川は上流がとてもきれいで、飲める水は入手しやすい。でも生活排水の処理がうまくいっていないため、下流は水が汚れている