【ボツワナ⇔大阪府】人生なんてきっかけしだい。3か国の海外生活から学んだこと―近畿大学理工学部

2023年12月14日、近畿大学の理工学部化学系学部生および大学院生の皆さんに向けた、JICA国際協力出前講座を行いました。合計26人が参加し、JICAシニア海外ボランティアの髙地寛さんからボツワナ共和国や海外での生活について学びました。講師の髙地さんの配属先であるボツワナ国家生産性センター(BNPC)ではボツワナの国家としての生産性、競争力のデータ収集・解析、政府機関、企業のコンサルタント業務、品質管理資格取得支援(ISO)等を行っており、髙地さんはKAIZENコンサルタント業務に従事しておられます。

髙地さんにとってボツワナは、ベトナム、エジプトに続いてJICA海外協力隊としては3か国目の国です。JICA海外協力隊として活動される前は、化学会社に勤務しヨーロッパや東南アジアの国々での駐在も経験しておられ、海外での生活は計13年以上にも及ぶ海外生活のスペシャリストでもあります。

そんな髙地さんですが、JICA海外協力隊に参加さることになったのは、以前勤められていた会社を定年で退職され、再雇用契約で働かれていたある日の通勤電車の中吊り広告にあったJICA海外協力隊の募集広告だったそうです。現在、JICA海外協力隊の秋募集のTVCMでは、「人生なんてきっかけしだい」というキャッチコピーが使われていますが、髙地さんが自身も語られていたように、まさに「人生なんてきっかけしだい」を地で行っていました。
髙地さんのお話は、非常に具体的で、ボツワナでの一日の生活を起床、通勤、昼食、退社、夕食、就寝等を何時何分にと説明して下さり、活動の内容も一目で分かる写真を交えて伝えて頂き、非常にイメージし易いものでした。最後はスマートフォンを持って執務室を出て、勤務先の施設内外の様子を映してくださいました。

最後に、海外生活で学んだこととして、1. 英語:手段であって目的ではない。聞く力が一番大事。英語と日本語の表現の違いに注意、2. 個人としての技術・能力を持つ、3. 健康維持:規則正しい生活、運動、好き嫌いなく食事へ興味を持つこと、が参加者に伝えられました。

講座終了後に大学側でアンケートが実施され、「いろんな言語の国で、現地の人たちとともに活動していくことができるコミュニケーション力が素晴らしいと思った。」「人生はきっかけという言葉。」「電車の中で見た広告からTOEICを受け海外で生活するという行動力がすごいと思いました。」「言語の壁がある中で、どのように話せるように、聞けるようになり、働いているのかを実際の体験から、聞くことができて、とても勉強になった。」との意見が寄せられました。

(以下写真は、講師・依頼主双方から、webサイトでの使用許可をとってあるものです。写真は、必要に応じて一部加工しています)

リアルタイムで世界を見てみよう@ボツワナ

リアルタイムで世界を見てみよう@ボツワナ

講師からのメッセージ

講師からのメッセージ