2023年12月13日、宮崎県日向高校の生徒の皆さんに向けた、JICA国際協力出前講座を行いました。日向高校1年生の皆さん46人が参加し、JICA海外協力隊の平木美奈子さんからヨルダンのこと、難民支援の現状について学びました。
平木さんのお話は「何のために、学んでいますか?」「働くってどういうこと?」という問いかけから始まりました。次いで、ヨルダンという国がどういう国なのか、イスラム教のこと、どれくらいの難民の人々がヨルダンで暮らしているのか、写真や具体的な数字を用いてお話し下さいました。
そして、平木さんが、なぜ、JICA海外協力隊へ参加されることになったのかをご自身の大学生時代に抱えていた子どもを取り巻く環境についての関心、発展途上国でのボランティア活動の体験に遡ってお話して下さいました。大学卒業後は、解決すべき社会課題の大きさに対して自身の社会経験やスキルの不足を痛感し、教員資格を得るために再度大学で学び、「いつか、また、困っている人たちのために海外へ」という夢を抱き小学校で教員をされ、現在のヨルダンでの難民支援へと繋がっています。
さらにヨルダンはパレスチナだけではなく、隣国シリア、イラク、イエメンから、そして南スーダンやソマリアからの難民を受け入れていること、難民の方々の生活、ガザ地区の子供たちの夢、平木さんの職場である小学校の様子を写真を交えお話して下さいました。
お話の終盤には、平木さんは「働くってどういうこと?」という問いに対する答えとして「人のために動く(働=人+動)。それを喜びに」、「何のために、学んでいますか?」という問いに対しては、「いろいろなことにチャレンジするチャンスを広げるため」と、ご自身の答えを出していらっしゃいます。この講座に参加された日向高校の皆さんは、どのような答えを見つけていくのか非常に楽しみです。
受講後の生徒さんたちからは、「…自分も世界から戦争をなくせるような職業に興味を持ちました。調べてみたいと思います。」「…これからの生活においてまずは、小さなことから人のために動いて喜びを与えるような行動を意識していきたいと思います。活動について詳しく知ることができ興味を持つ良いきっかけになりました。」「なかなかない体験だったので貴重な機会になった。現在の状況を知ることで今後自分がどうしていくべきなのかを明確にすることができた」といった非常にポジティブなご意見があがっていました。
ヨルダンについて 人口が20年で2倍となっています。
ガザ地区のこどもたちの夢を紹介して下さいました。
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