【コスタリカ⇔東京都】ラテンアメリア地域について学ぶゼミ!中米の生物多様性保全や保護区管理について教えてください!-中央大学商学部

2024年1月26日、中央大学商学部のラテンアメリカ地域について学ぶゼミに所属しておられる学生の皆さんに向けた、JICAオンライン出前講座を行いました。
講師は現在、企画調査員としてJICAコスタリカ支所に勤務しておられる大澤正喜さん。大澤さんは何年にもわたってコスタリカやエルサルバドルで、中米地域での環境保全に関する技術協力事業に関わり活躍されています。中央大学の学生の皆さんはラテンアメリカにおける環境保全に関する技術協力プロジェクトの取り組みの内容や成果について強い関心があり、講師の大澤さんはまさにピッタリの方!
大澤さんは2013年から2018年にかけてコスタリカでJICAの協力によって実施された技術協力プロジェクト、「参加型生物多様性保全プロジェクト」にチーフアドバイザーとして従事していたため、話はこの技術協力プロジェクトを中心に展開されていきました。

学生の皆さんから、「プロジェクトにおいて最も成果を上げた事例は何か」という質問に、大澤さんは、住民参加型の生物多様性モニタリング活動、プロジェクトが触媒となって研究者間の連携が進んだこと等、4つの事例について紹介されていました。また、プロジェクトの実施期間中に行き詰ったことはなかったか、いったん成果が出たものの、再度問題が出たことはなかったか等の質問があり、プロジェクト実施の当事者としてはなかなか答えにくい質問に対して、大澤さんはいくつかの事例を紹介し丁寧に説明されました。
講座実施後、参加された学生の皆さんからは、「実体験に基づいた貴重なお話を伺えた」、「JICA職員の方が中心になってプロジェクトを進行しているイメージがあったが、プロジェクト終了後の事も考慮し、カウンターパートの方の育成に近い活動を行っているのは新たな気づきだった」との感想を頂きました。

(以下写真は、講師・依頼主双方から、webサイトでの使用許可をとってあるものです。写真は、必要に応じて一部加工しています)

住民参加型の生物多様性モニタリング活動(参加型生物多様性保全プロジェクト)

住民参加型の生物多様性モニタリング活動(参加型生物多様性保全プロジェクト)

カウンターパートによる近隣国の関係者への技術移転ワークショップ(参加型生物多様性保全プロジェクト)

カウンターパートによる近隣国の関係者への技術移転ワークショップ(参加型生物多様性保全プロジェクト)