【ブータン⇔熊本県】開発途上国の医療現場の現状とは?どんな思いで取り組んでいるのか教えてください!-熊本大学教育学部付属小学校

2024年1月29日、熊本大学教育学部付属小学校の児童の皆さんに向けた、JICAオンライン出前講座が行われ、35名の児童が参加しました。講師は現在、ブータンの病院で看護師として活動をされているJICA海外協力隊の村中裕希さんです。
講座は、付属小学校の山平先生による学校の紹介から始まりました。また、探求学習や道徳の時間での学習内容や取組について説明されました。
そして、講師の村中さんの自己紹介です。村中さんは子どもの頃は保育士に、その後、紛争がある国や途上国で活躍する看護師に憧れ、看護師になってからは、普通の病院では治療が難しい病気を抱えている0歳から20歳までの子どもたちを治療する病院に勤務されていました。病院では、命の危機に瀕している子どもたちを治療する小児集中治療センター(PICU)で活躍されていました。
次いで、村中さんが現在住んでいるブータンが、どこにあるのか、どんな国なのか、どんなものを食べているのか等、写真とともにお話しされました。
続いて、村中さんの現在の活動の様子を紹介。村中さんは、ブータンの首都ティンプーにあるブータンで一番大きな病院の小児集中治療センターで看護師として活動されています。また同時に、日本の看護技術を現地の看護師さんへ伝えるという活動もされています。
ブータンの医療の現状を説明して下さった後に、参加している児童に向けて、「今、ともだちが倒れたら、どうする?」という問いかけをされました。日本では、救急車を呼ぶ、病院に運ぶ、医者に治療してもらう、検査や投薬をするといったことが考えられます。でもブータンではそれらのいずれもが難しく、結果として日本だったら助かる命もブータンでは助からないことが多いということを知りました。
最後に、村中さんからは①自分の興味があるものに出会えた時はぜひ大切にしてください。②たくさんいろいろな経験をしてください。③勉強はいつか役に立ちます、という3つのメッセージを頂きました。
講座の後に先生から、参加された児童の皆さんは、「文化の違いだけでなく,ボランティアについても関心をもち,その国の良さについても理解することができた。」「働くことについての考えを深めたり,自分にできる国際貢献についても考えていた。」といった感想を頂きました。

(以下写真は、講師・依頼主双方から、webサイトでの使用許可をとってあるものです。写真は、必要に応じて一部加工しています)

受講の様子

受講の様子

ボランティアについて… (講義のスライド)

ボランティアについて…
(講義のスライド)