【ホンジュラス⇔東京都】国際協力への思い~国際協力の実際を学び、願いや意見をもとう!中米の国、ホンジュラスから~-八王子市立横山第一小学校

2024年2月20日、八王子市立横山第一小学校6年生約8名は、JICA海外協力隊として中米のホンジュラスで小学校の先生として活動している林康平さんから「国際協力への思い」というテーマでお話を聞きました。日本との交流を記念して建立されたモニュメントの写真を見ながら、日本とホンジュラスの交流は85周年を迎えること、コパン遺跡の修復などに日本が関わっていることを学びました。講師の林さんは、「国際協力の実際を学び、願いや意見をもとう」という副題を紹介し、これから話すことを他人事に捉えるのではなく、自分なりの意見を持とう!と語りました。
まず子どもたちに、JICAや青年海外協力隊について知っていることを発表してもらいます。「ODAの枠組みの中で行っている活動」と発表をした児童もいましたが、ほとんどの児童が初めて耳にする言葉です。次に、3分程の動画を視聴し、日本と世界がどのようにつながっているのかを学びました。その中で、JICA海外協力隊がどのような役割を果たしているのか、また、林さん自身がその協力隊の中でどんな仕事をしているのかを紹介しました。
次に、ホンジュラスの洗濯場の写真を題材に、ホンジュラスがどのような課題を抱えているのか、30秒程話し合った結果を発表。「技術が発達していない」「水が汚い」といった感想もありました。さて、その課題には、どのような解決策が考えられるのでしょうか。子どもたちが話し合う中で、林さんは「国際協力とは、表面にみえている課題だけをみるのではなく、その奥に何があるのか、背景はどうなっているのかといったことまでよく考えて、一歩一歩進んでほしい」「こんな状況の国があるんだね、で終わらせるのではなく、その課題に対応するためにはどうしたらいいのか、自分なりの意見を常にもっていてほしい」という林さん自身の「願い」も伝えられました。
その後、子どもたち同士で2分程振り返る時間を持ち、発表された質問では、「日本とホンジュラスの子どもたちの違いは」との問いに対して、林さんは、「髪型も服装も、何もかも違います。しかし、日本の文化はホンジュラスにたくさん入ってきているので、日本のアニメを知っている子も多いですし、折り紙を知っている子もいます。また、サッカーがとても上手ですね」と回答。また、「一番初めに解決したい課題は何でしょうか」との問いに対しては、「どれが一番という順位付けはとても難しいです。それぞれの立場によって考えも違うし、それぞれの問題が複雑に関係しているので、どれが一番と言い切るのは難しいです」と回答されていました。「電化製品の普及率は?」との問いについては、「スマホについては、大人はほぼ全員、子どもも多くの子がもっていますね」と回答。林さんから子どもたちに向けて、「問題を他人事として考えるのではなく、どうしたら解決できるんだろう。自分たちに何が出来るんだろう、と、常に自分事としてとらえ、解決策をさがしてほしい」とメッセージがありました。
最後に、子どもたちからは、「海外の生活が身近に感じられました。これからも日本と海外のつながりを考え、一歩一歩前に進んでいけるようにしたい。ありがとうございました。」との感謝の言葉が寄せられました。

(以下写真は、講師・依頼主双方から、webサイトでの使用許可をとってあるものです。写真は、必要に応じて一部加工しています)

ホンジュラスの洗濯場。家電のようなものは見当たらない。

ホンジュラスの洗濯場。家電のようなものは見当たらない。

課題はひとつでなく、それらが複合的に絡み合ってひと つの大きな問題を形成している。

課題はひとつでなく、それらが複合的に絡み合ってひとつの大きな問題を形成している。