【スリランカ⇔大阪府】違うけど同じ?!スリランカで暮らして感じたこと-吹田市立東山田小学校

2024年2月29日、吹田市立東山田小学校6年生約210名は、スリランカでJICA海外協力隊として活動している遠藤和弥さんから「違うけど同じ~スリランカで暮らして感じたこと~」というテーマでお話を聞きました。
遠藤さんはスリランカの教員養成学校の先生をしています。そこの学生たちは、きれいな白い「サリー」といわれる民族衣装を着ていること、教員養成学校の庭には、とても美しい孔雀が闊歩していることなど、写真で紹介しました。
スリランカの首都の名前は世界で2番目に長いことを知っていますか?また、スリランカでは3つの言葉(シンハラ語、タミル語、英語)が話されていること、スリランカは両手のひらをあわせて挨拶しますが、一本の指が10年、てのひらが20年分を表しているので、両手のひらをあわせると、10年×10本+20年で120年分長生きしますように、という意味になることも教えていただきました。料理はとても辛く、遠藤さんの同僚のスリランカの人たちでさえ本当は辛いと思っていること、お風呂は水シャワーのみで、温かい水は出ないこと(最初は大変だったそうです)、トイレはトイレットペーパーを使わず、トイレの横についている水シャワーと手をつかって洗い流すことなどが紹介されました。
遠藤さんは、職場で常に、日本とスリランカの良いところをあわせたような仕事ができないかと思って試行錯誤していると言います。スリランカの人たちは人と食事をとることを非常に重要視しており、挨拶が「ごはん食べた?」だったり、お昼はみんなお弁当を持ち寄って、おかずをわけあって食べたりします。スリランカのホームステイ先の家では、家族がそれぞれの「立場」でお互いのことを呼び合っています。例えばお母さんが娘を呼ぶときは、名前ではなく『おーい、むすめー』と呼ぶそうです。スリランカでは、時間の感覚が日本と比べてゆっくりであることも紹介されました。「日本は時間に正確だが、時間通りに進まないとイライラする国。スリランカでは時間は守られないけど、守らなくてもイライラしない国。さて、どちらがよいのでしょう?」との問いかけに、悩んでいる子どもたちの姿が印象的でした。
質疑応答の中で「活動の中で大変だったことは何ですか」との問いに対しては、「日本では横浜市の小学生に教えていたけど、スリランカでは大人に教えていること、それが大変かな」と回答。
最後に、子どもたちから、「本日はお忙しい中お話いただきましてありがとうございました。スリランカや、そこでのお仕事について学ぶことができました。みんなで応援しています」と、応援メッセージが送られました。遠藤さんはこれからも、東山田小学校の子どもたちからの応援を胸に、スリランカの人たちのために一生懸命仕事に励んでいくと力強いメッセージで応えられました。

(以下写真は、講師・依頼主双方から、webサイトでの使用許可をとってあるものです。写真は、必要に応じて一部加工しています)

スリランカクイズ。子どもたちで大いに盛り上がりました!

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遠藤さんの職場で着られるスリランカの民族衣装「サリー」

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